低脂肪タイプのヨーグルトには糖尿病のリスクを下げる効果がある ―海外大規模調査

2014年2月6日 22:33 │Comments(12)

Written by くまむん

ケンブリッジ大学のNita Forouhi氏らのグループはこのたび、ヨーグルトなどの発酵乳製品を習慣的に摂取することで、2型糖尿病の発症リスクを低減させることが可能であるとする調査結果を発表しました。この研究成果は、欧州の糖尿病学会誌 “Diabetologia” に掲載されています。

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これは、英国ノーフォーク州に住む3500人の食生活を、11年間にわたって追跡調査したもの。対象者が口にする飲食物を日単位で詳細に記録してゆき、それらの内容と糖尿病の発症者数とを分析することで、羅患リスクを評価しています。

その結果、低脂肪タイプのヨーグルトやチーズなどの発酵食品を摂取した場合では、糖尿病の羅患リスクが24%低下。さらにヨーグルト単体の場合では、125グラムの低脂肪ヨーグルトを1週間あたり4.5個消費しているケースにおいて、28%の発症リスク減少が見られたとしています。

<摂取量についての補足>
ざっと調べてみたところ、日本で市販されているカップヨーグルトも、1個あたりの量は110〜150グラムほどのようです。毎朝1個ずつ食べるなどすれば、1週間以内で十分に摂取できそうな量ですね。

こうした結果に加えて、スナックを常食していた人がヨーグルトに置き換えた場合では、実に47%もの減少が確認されたとのこと。ただ、こうした効果はあくまで低脂肪タイプのものを摂取した場合に限られており、牛乳や脂肪量の多い乳製品の場合では、糖尿病の回避効果は確認されなかったとのことです。

研究グループによると、ヨーグルトなどにはビタミンKや人体に良い影響を与える微生物(プロバイオティクス)が豊富に含まれており、こうした成分が、潜在的な糖尿病の発症要因を抑制しているものと考えられるとのことです。

食品の健康効果を報告する研究の中には、日常生活では到底摂取できないような摂取量を示しているものもありますが、今回の研究に関しては割と現実的なデータであるように思います。生活習慣などに不安のある人は、朝食にカップヨーグルトを一つ付けるようにしておくと、将来的な病気の予防につながるかもしれません。

[Bloomeberg] [Medicalpress] [livescience]
(Diabetologiaの論文はネットで公開されていないようです)

著者

くまむん

くまむん

企業の研究所でR&D業務に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。ソース明示とポイントを押さえた解説を心がけてゆきたいと思います。

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