クレジットカードの匿名データと4つの追加情報で個人特定は可能 ―Science

2015年2月3日 10:21 │Comments(7)

Written by くまむん

匿名のクレジットカードデータとSNS上などで公開されている行動履歴とを照合することで、容易に個人を特定することが可能であることを明らかにしたとする研究結果が、マサチューセッツ工科大学のYves-Alexandre de Montjoye氏らによって発表されました。この成果は、科学誌Scienceに掲載されています。

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研究グループは、とある国のとある銀行(国名・銀行名とも非公開)に保管されている、3ヶ月の期間中におよそ1万の店舗で使用された110万人分の匿名データを解析。これらのデータでは、利用者の氏名の代わりにランダムに割り当てられたIDによって匿名化されており、使用した店舗の場所のみが明示されている状態です。

しかし、例えばTwitterやInstagramなどで公開されているテキストや写真、あるいはFoursquareの “チェックイン” といった断片的な位置情報を基に、あるユーザーが何時、何処で、何を買ったかという情報を匿名のクレジットカードデータと照合していった結果、独立した4つの時空間情報さえ得ることが出来れば、約90%の確率で当該の個人を特定することが可能であったと報告しています。

さらに、それぞれの履歴に紐付いた決済金額を示した場合では、個人特定のリスクがさらに22%上昇したとのことです。

Montjoye氏は、例え高度に匿名化されたクレジットカード情報であっても、SNSなどの二次的な断片情報との照合が容易な現代のインターネットの中では、個々のユーザーのトラッキングが十分に可能になる危険性が存在していると指摘しています。

日常的にクレジットカードを使用している身としては何だか空恐ろしい研究結果ですが、Twitterなどに気軽に書き込んだ内容が意図せず自分自身を危険にさらすことになる可能性があるということは、頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。

[Science via Sciencedaily] [WSJ]

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