ニューヨーク州でチンパンジーの「人権」を認める判決がくだされる

2015年4月21日 22:40 │Comments(0)

Written by くまむん

ニューヨーク州高位裁判所はこのたび、大学で研究のために飼育されている二頭のチンパンジーが、不当な勾留を受けている可能性があるとした決定をくだしました。

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この判決は、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で動物実験のために飼育されている二頭のチンパンジー、「ヘラクレス」と「レオ」について、彼らの勾留状態を維持するためには人身保護令状(the writ of habeas corpus)を求めるとしたもの。

これまで、人身保護令状は人間を対象にしたものとして運用されていましたが、2013年に動物保護団体の非人間権利プロジェクト(Nonhuman Rights Project, NhRP)が「(レオとヘラクレスを含む)四頭のチンパンジーは不当な勾留状態にあり、人身保護令状に基いて彼らがフロリダの自然保護区に解放される権利を認めるべき」とした訴訟を提起。一度は棄却されたものの、その後は上級審で議論が続けられていました。

今回の決定を受けてストーニーブルック校側には、5月に開かれる審理で二頭の勾留が不当なものであるとしたNhRPの主張に対する回答を求められており、もしその内容が法的合理性が不十分であると判断された場合、ヘラクレスとレオは実験室から解放される可能性があるとのこと。

NhRPのNatalie Prosin氏によると、今後は象や類人猿、クジラ、イルカを対象に同様の訴訟を起こしていく予定であるとのこと。動物の人間的権利をどのように規定するかといった問題は、長らく議論が続いていますが、今回の判決は一つのマイルストーンになるものかもしれません。

[Science via Wired.com] [The Nonhuman Rights Project]

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