うどんでうどんを茹でる循環システム ―製造燃料の商用化が決定
日刊工業新聞は17日、廃棄されたうどんを使った循環システムの構築に取り組む業界団体「うどんまるごと循環コンソーシアム」が、廃棄うどんから製造した燃料を商用化する方針を決めたと報じました。
香川県といえばうどんで有名ですが、旅行客の増加に伴ってうどんの製造量も伸びてきている(うどんだけに)反面、その廃棄量も無視できない規模になってきています。ある企業では年間1500トンものうどんが廃棄され、それを焼却する費用は約2000万円にも及んでいるとのことです。
このような状況に対応するため、同県では廃棄されるうどんの一部を家畜の飼料として利用するなどといった取り組みを行なってきていました。そうした廃棄うどんのリサイクル事業をさらに進展させるべく、産業機械メーカーのちよだ製作所・産総研などは、昨年はじめ、うどんを効果的に再利用する方法を開発しています。
これは、廃棄されたうどんからバイオエタノールとメタンガスを製造し、それをボイラー燃料としてうどん店に供給するというものです。「うどんまるごと循環プロジェクト」の公式ウェブサイトによると、この「うどん循環サイクル」のモデルは以下の図のようになります。
このモデルを基に、これまで約1年間をかけて高松市内の麺業者を対象に実証実験が進められてきましたが、この度、採算がとれることを確認。外部に向けて、販路を拡大することを決定したとのことです。
今後は、燃料の他にも残渣から生成した液肥などの燃料資源を商品化して、外部に販売することも検討してゆくとのこと。なんとも「うどん県」らしいリサイクルビジネスですが、次世代の循環型社会システムの先駆けとして、期待がかかります。
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