米マイクロソフトは27日(日本時間)に日本地域において同社のインターネットブラウザ「Internet Explorer(IE)」の自動アップグレードを開始したと伝えています。
自動アップグレードの対象となるバージョンはIE6とIE7、およびWindows 7/Vista環境でのIE8を使用しているユーザーです。更新後のバージョンは以下の表通りになります。
OSの種類 | 更新後のIEバージョン |
Windows XP | Internet Explorer 8 |
Windows Vista | Internet Explorer 9 |
Windows 7 | Internet Explorer 9 |
公式ブログによると、北米およびヨーロッパ地域におけるIE6のシェアは1%台、もしくは1%未満になっているものの、アジア圏では中国を筆頭にIE6の利用率が高く、日本では6.1%であるとのことです。マイクロソフトでは「今回の自動アップグレードを皮切りに、最新ブラウザーの普及をより一層推進してまいります。」としています。
先日、2014年までサポートが延長されたWindows XPにおける最新バージョンはIE8になりますが、IE8におけるHTML5・CSS3の対応状況は良いものとは言えません。またIE9もCSS3のグラデーション処理などに問題を抱えているなど、HTML5・CSS3普及の足かせになっている状態です。
変わらない事のメリットと、変わる事のメリットのどちらを採るかがマイクロソフトの難しい立ち位置ですが、WEBの進化のスピードをかんがみると、変わらない事のメリットよりもデメリットが上回ってしまっているように思えます。
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