レノボ・ジャパンは5日、中国で生産されている「ThinkPad」製品の一部を、今秋からNEC米沢工場で試験生産すると発表しました。現在では、発注から納品まで1~2週間かかるタイムラグを、5営業日までに短縮する狙いがあります。
ThinkPadといえば、現在は中国・レノボの一事業ではありますが、昔はIBMの代表的ノートブックPCでした。今から20年前、IBM大和研究所で生まれた同製品は、まさに品質と体験性向上(UE)を実現した、巨艦IBMならではの製品であったように思われます。
ビジネスユーザーといえばThinkPad。ThinkPadを街中で開けば “出来るビジネスマン” 的な雰囲気が存在しており、”スタバでMacBook Air” の異母兄弟のような感じと言えば伝わりやすいかもしれません。
何かと中国製が増えている昨今ですが、大和生まれのThinkPadに対する想いは海外ユーザーも熱いものがあるようで、今回のニュースは話題性以上に盛り上がっているように見受けられます。
THE VERGEのコメント欄に寄せられた一部の意見ではありますが、いくつかご紹介したいと思います。
MasterOfWisdom氏
これは良い。今日でさえ、日本の品質は中国のそれより際立っている。
ATH0氏
日本製のThinkPadは、日本国外でも販売されるのだろうか?
bumcucket氏
これは素晴らしい!私は常日頃から日本とアメリカの電化製品は最高品質だと考えてる。残念ながら、最近は製造コスト削減のためにますます生産しなくなっている(※特にアメリカ)。ThinkPadは私のお気に入りだし、日本生産を歓迎する。
chilipalm氏
「日本のユーザに受け入れられる製品」=「すべてのユーザに受け入れられる製品」
「日本の物づくりは死んでないからもっと頑張れ」なんて言うつもりもありませんし、根拠もなく「日本はまだまだやれる!」なんてことも言いません。
もちろん一部の意見ですし、たまたまこの意見が偏っただけという事も考えられます。また、投稿者の国籍だって正確なことは分かりません。ただ、上記のような意見は外国のフォーラムにも存在しています。
人件費高騰や工場閉鎖など暗いニュースが相次ぐ昨今ですが、日本が長年かけて築いてきた品質という価値をこれからどのように示していけるのか考えさせられる記事でした。
コメント
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