米国で行われているアップルとサムスンの特許裁判において、新たに公開された資料から、アップルがサムスンに対して要求していたライセンス料金の内訳が明らかになりました。
資料によると、実際に話し合いが持たれたのは2010年10月のこと。それによると、携帯電話端末は1台あたり30ドル、タブレット端末は1台あたり40ドルを要求していたようです。もちろん、サムスンはそれを拒否して今に至ります。
上記ライセンス体系は稼働するOSがAndroidに限定されておらず、SymbianやBadaも含まれています。つまり、サムスンが製造するほぼすべての携帯電話端末が対象となっていました。
ただしライセンス料金には割引オプションが用意されていたようです。サムスンが過去に販売したWindows Mobile端末「Blackjack II」を例にすると、サムスンが持つ特許を利用できるならば20%割引。QWERTYキーボードを搭載した端末ならば20%割引。Windows Mobileの中でアップルが保有する特許を用いた場合は40%割引などといった具合です。
上の画像がサムスン製「Blackjack II」です。ご覧のようにiPhoneとは似ても似つかない形状であり、スティーブ・ジョブズ氏が2007年のiPhone初披露時に述べた「スマートじゃないスマートフォン」そのものです。このような端末に対して割引プランが設定されているということは、言うならば「iPhoneのようなタッチ式端末は作って欲しくない」という意味が含まれているものと思われます。
法廷ではアップルの特許ディレクターBoris Teksler氏が証言し、「まさか、信頼できるパートナーがコピー製品を作るとは思いもしなかった」というスティーブ・ジョブズ氏の言葉を述べたようです。
水爆を使ってでもAndroidを滅ぼすと述べていたスティーブ・ジョブズ氏。信頼していたパートナーに裏切られた想いは相当なものだったのかもしれません。
コメント
コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます