UQコミュニケーションズは31日、TD-LTE方式と互換性を確保した新たなWiMAXサービス「WiMAX 2+(仮称)」の導入を進めていく事を明らかにしました。
現在、WiMAXで利用されている規格は「WiMAX Release1.0」に準拠したものであり、昨年には次世代WiMAXと銘打って「WiMAX 2」が発表されました。WiMAX 2は「WiMAX Release2.0」に準拠した規格でしたが、WiMAXを採用する米国通信事業者の業績低迷やTD-LTE陣営の猛攻もあり、WiMAX規格自体が思わしくない方向に進んでいたという背景があります。
そこで、30日(米国時間)にWiMAX関連団体「WiMAX Forum」は、新たに力を強めてきたTD-LTE陣営の規格に互換性を持たせる形で「WiMAX Release2.1」を発表しました。
UQコミュニケーションズはその発表を受けて、「WiMAX Release2.1」に準拠した「WiMAX 2+」を新たに発表したということになります。
日本では、UQの努力でWiMAXが “使えるインフラ” として普及していますが、世界的にみると立ち位置は微妙なところでした。TD-LTEに互換性を持たせることで、豊富なクライアント機器を取りそろえられることや、一部エリアでは価格の安いTD-LTE設備機器で基地局を建てていくことでコストを抑えることが可能になります。
auの冬モデルではWiMAX対応機種が1機種も発表されないなど、WiMAXを巡る動きが心配されていましたがとりあえずは一安心といったところでしょうか。
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