米マイクロソフトは、Internet Explorer(以下IE)の一風変わった広告動画をYouTube上で公開しました。
広告動画の内容は、IEのサービスが開始された90年代に流行った日本でもお馴染みの「たまごっち」や「ハイパーヨーヨー」などが次々と登場し、最後に「RECONNECT WITH THE NEW INTERNET EXPLORER(IEに一緒に戻ろう)」という文字で締めくくられています。
さらに、動画のリンクには「 THE BROWSER YOU LOVED TO HATE(あなたが嫌いだったブラウザ)」と自虐的なメッセージと共に、IEの機能が説明されているサイトが表示されます。
「IEに一緒に戻ろう」というメッセージは筆者も感傷深い物があり、おそらく初めてパソコンを触ってインターネットをしたほとんどの人が、最初にIEを使ってWebサイトを閲覧したという思い出のブラウザではないでしょうか。
しかし、パソコンに慣れていくにつれて、IE以外のブラウザの存在を知り、他のブラウザに乗り換えた人も多いと思います。そんなIE以外のブラウザを使っている人に向けて「あなたが嫌いなブラウザ」が新しくなったので、もう一度使って欲しいと気持ちがこの広告動画には込められているのかもしれません。
自虐的な広告を公開するほどIEのシェアは低いのかと思ってしまう広告動画ですが、IEを取り巻く環境は年々厳しくなっています。世界で利用されている2012のブラウザのシェアと、その10年前にあたる2002年のシェアは以下のとおりです。
2012年 | 2002年 | ||
ブラウザ | シェア | ブラウザ | シェア |
Internet Explorer | 33.32% | Internet Explorer | 93.03% |
Google Chrome | 32.64% | Netscape | 3.54% |
Firefox | 23.86% | その他 | 1.38% |
Safari | 7.23% | Mozilla | 1.27% |
Opera | 1.71% | Opera | 0.78% |
その他 | 1.24% | ー | ー |
Credit:figurepool
2002年には93%と圧倒的なシェアを誇っていたIEですが、2012年は1位を守っているものの、2002年には存在しなかったGoogle Chromeに僅差に迫られています。
IEはインターネットの一時代を築いたブラウザですが、2013年はシェア1位を他のブラウザに譲り渡すのか、底力を見せて1位を守りぬくのか注目されます。
[ITmedia]
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