KoreaTimesによると、サムスン電子が、2013年のスマートフォン出荷目標を3億9000万台、従来の携帯電話を含む全体の販売目標を5億1000万台に設定したとのことです。
2012年にサムスンが出荷したスマートフォンの台数は1億9600万台とみられており、この目標はほぼ倍の台数となります。
矢野経済研究所の推計によると、2012年の世界のハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)出荷台数は前年比9.3%増の16億5890万台で、その内、フィーチャーフォンが前年比8.1%減の9億5890万台、スマートフォン出荷台数は前年比47.7%増の7億台と予測しています。
今回サムスンが発表した数字は2012年のスマホ出荷台数の半分以上であり、驚異的な数字であることが分かります。
順位 | 企業名 | 2011年シェア | 2012年シェア | 2012年出荷台数(推定) |
1 | サムスン | 20% | 28% | 1億9600万台 |
2 | アップル | 19% | 20% | 1億4000万台 |
3 | ノキア | 16% | 5% | 3500万台 |
4 | HTC | 9% | 5% | 3500万台 |
5 | RIM | 11% | 5% | 3500万台 |
※シェアのデータは調査会社IHS
出荷台数は2012年のシェアに7億台をかけて計算したもの
KoreaTimesは「今年のグローバルスマートフォン市場の成長率は10%前後とやや低下する兆しがある」としていますが、新興国での需要が見込めることや、中国の低価格メーカーであるZTEやファーウェイを牽制する狙いから、サムスンはこのような目標を立てたとしています。
サムスンは今後、スマートフォンのラインナップを強化し、北米および欧州市場ではLTEを標準搭載したスマートフォンを展開。中国、インド、中南米、およびその他の成長市場には低価格スマートフォンの販売に注力するとのことです。
その中には、Galaxy S4やGalaxy Note 3などのフラグシップスマートフォン、Windows Phone8搭載スマートフォン、インテルと協力し採用したソフトウェア(Tizen OSと思われる)搭載のスマートフォンが含まれるとしています。
また、5インチ以上7インチ以下のディスプレイ、性能の向上したバッテリーを搭載し、さらに薄型化されたスマートフォンを販売していくとのことです。
Galaxy S4の販売目標を3000万台にすると伝えられたばかりですが、どうやらさらに大きな目標があったようです。
シェアの高まりと共に攻勢を強めるサムスンですが、その目標に見合うような製品が登場していくのでしょうか。今後の情勢に注目です。
[Korea Times via リンゲルブルーメン]
[矢野経済研究所]
[IHS]
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