シャープは25日、デンソーと共同開発した車載タイプのプラズマクラスターイオン発生機 「IG-DC15」を2月15日から発売すると発表しました。今回発表された製品では、従来機種に比べて低消費電力(標準モード時:1.9W)であることと低騒音(標準モード時:29dB)であることを訴求しており、また、約2倍のイオンを放出することができる「ターボモード」を搭載しているとのことです。店頭予想価格は1万3,000円。

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プラズマクラスターといえば、2000年に同社製の空気清浄機に初めて搭載されて以来、自社製品への水平展開、異業種連携、アカデミック・マーケティングという3本の戦略を軸にブランド醸成を進めており、2012年6月までに搭載製品が全世界で4,000万台を販売しています。

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液晶部門の不振により年々悪化してきている同社の経営状況は、このプラズマクラスター事業を核とした家電部門の売上げが支えているとも言われており、同社の重点技術の一つとして位置づけられています。

しかしながら、昨年11月にはプラズマクラスターを搭載した同社のサイクロン掃除機が表示性能を満たしていないとして消費者庁から措置命令を受けています。シャープはこの件について「カタログ表示の問題であってプラズマクラスターの性能自体の問題ではない」としていますが、これとほぼ同時期に、日本感染症学会から「学術講演会座長推薦論文」としてナノイーやプラズマクラスターの効能は発生しているオゾンによるものだとする論文が掲載され、その効果効能についてちょっとした議論が起こりました。

並み入る大手企業に採用されていることや、国内外の主要な研究機関における実証実績からしても、これらの製品がただのオゾン発生器であるというのはにわかに信じがたいお話ですが、「カタログ表示の問題」の一点張りですませようとする現在のシャープの対応もちょっと誠意のあるものとは思えません。

プラズマクラスター製品は個人的にも以前から愛用しており、確かに思い込み以上の効果を実感してはいるのですが、前記のような事柄に対して十分な説明がないままだと消費者としては少々不安になるものです。必要な実証データはきちんと公開して、誠意のある説明をしてほしいものと思います。

[シャープ]