京セラは29日(日本時間)、米国通信キャリア、スプリント・ネクステル社を通じて、防水・防塵・耐衝撃性能を備えたAndroid OS採用のタフネススマートフォン「Torque(トルク)」を発表しました。発売時期は今春を予定。
トルクは主に耐久性能に焦点を当てて開発されたスマートフォンで、過酷な環境下での試験を実施する米国国防総省軍事規格(Military Standard 810G)に合格し、防水規格IPX7、防塵規格IP6Xに準拠し、高い防水性、防塵性、耐衝撃性を備えています。主なターゲット層となるのは建設現場などに従事する人々やアウトドア志向の人々など。
過酷な温度環境による耐久テストにも合格しており、摂氏-30~60度の温度範囲で2時間、また操作中の端末では摂氏-20~50度の温度範囲において3時間の耐久性性能を有するとのこと。落下テストでは約122センチメートル高さから26回におよぶ試験にも合格しています。
塩水に対する耐久性についても厳しくテストされており、24時間の塩水噴霧後、24時間の乾燥放置状態の試験を合格。海水浴やサーフィンなどでの利用にも向いているようです。
その他、対振動性能、防湿性能、耐日射性能、耐低圧性能などなど、もはや007の小道具ばりにひたすらタフな印象が前面に押し出されたトルクですが、マシンスペックはLTEに対応している以外は控えめの模様。以下の表をご覧下さい。
搭載OS | Android 4.0 |
ディスプレイ | 4インチ・IPS液晶 |
解像度 | 800×480ドット |
CPU | クアルコム社製 Snapdragon MSM8960 デュアルコア 1.2GHz |
RAM | 1GB |
内蔵ストレージ | 4GB |
外部ストレージ | microSDHC 32GB まで対応 |
背面カメラ | 約500万画素 |
前面カメラ | 約130万画素 |
対応ネットワーク | 3G / LTE |
Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 4.0+LE/EDR |
NFC | 対応 |
バッテリー容量 | 2,500mAh |
防水・防塵 | 対応 |
耐衝撃 | 対応 |
これら以外の端末の売りとしては、これまでにKDDIから発売された「URBANO PROGRESSO」や「DIGNO S」で採用されていた音声振動伝達技術「スマートソニックレシーバー」を搭載しており、騒音や雑音の多い中でもクリアに音声が聞き取れるようになっています。
省電力性についても同社お得意の技術がふんだんに盛り込まれており、バッテリーマネージメントアプリの「Eco Mode」をはじめ、必ず利用する訳ではなくとも常時接続されているアプリに対して、バックグラウンドデータへの接続をブロックすることで節電する新しいアプリツール「MaxiMZR」も搭載。高い省電力性を確保しています。
京セラの海外端末というと、2画面スマートフォンの「Kyocera Echo」などは記憶に新しいところですが、海外では非常にアグレッシブな端末展開を行っているようです。こういった特色のある端末展開を、是非とも日本国内でも行っていただきたいところです。
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