24日(日本時間)、「Twitter」にちょっと面白い動画が投稿されました。動画を投稿したのはTwitterのCEO、Dick Costolo氏。わずか6秒ほどの短い動画は公式Twitterクライアントの中で動いており、タルタルステーキを作る様子がコマ送り風に紹介されています。
Steak tartare in six seconds. vine.co/v/bOIqn6rLeIDvia @dhof
— dick costoloさん (@dickc) 2013年1月23日
この不思議なツイートを実現したのはiOS端末用の動画共有アプリ「Vine」。昨年10月にTwitterが買収した企業が開発したものです。今回はこのVineをご紹介します。
■ログインしてみよう
AppStoreでVineを検索すると「Vine – Make a scene」というのがヒットするのでこちらをダウンロードします。対応機種はiPhone、iPod touch、およびiPadで、iPhone 5に最適化されており、アプリの価格は無料です。アプリは全て英語表記なので若干敷居が高いイメージもありますが、中学~高校英語程度の知識があれば十分に理解できる説明とUI構造になっています。
アプリを起動するとTwitterアカウントかメールアドレスでログインする画面が表示されます。Twitterアカウントが無くてもVineのクライアントをSNSツールとして活用できるので問題はありません。
ログインすると、今度はVineのアカウントの作成に入ります。25日時点ではVineアカウントのユーザーネームに日本語が使用できなかったのでご注意下さい。ユーザーネームとアイコンなどを設定したら、いよいよVineのスタートです。
■動画を投稿してみよう
Vineのホーム画面ではTwitterのタイムラインのように様々な人がメッセージを投稿していますが、その全てが動画によって構成され、さらに画面に表示させるだけで動画が自動的に再生されるのが大きな特徴です。
まずは難しいことを考えずに動画の投稿をしてみましょう。
動画を投稿するには右上のムービーアイコンをタップします。動画撮影画面では、画面をホールドしている間だけ撮影が行われ、撮影は6秒間の間なら途中で止めても一時停止されるのみで、何度でも撮影を再開して動画を繋げていくことができます。
ここがVineの面白いところで、単純に6秒間の動画を撮るのではなく、いわゆるストップモーション風の動画が簡単に作れるのです。
このストップモーション的な動画製作のコツを掴むと、一気にVineが楽しくなります。冒頭で紹介したDick Costolo氏によるタルタルステーキの動画もこの手法によって作られたもので、わずか6秒間ながらアイデアと工夫次第でいくらでも面白い動画が作れます。
筆者もプラモデルを用いてストップモーションアニメを製作してみました。
— あるかでぃあさん (@bari5) 2013年1月25日
動画は約2秒ほどから投稿可能となり、6秒に達していなくても任意の長さで製作できます。動画が完成したら「Next」ボタンをタップしてコメントや撮影場所などを付加できます(こちらは日本語もOKです)。動画の投稿先はVine、Twitter、そしてFacebookの3つを選択できます。
例えばTwitterに動画を投稿した場合、公式クライアントならそのまま動画が再生可能になっています。非公式クライアントなどの場合は動画へのリンクが表示され、それをクリックして動画を再生します。
Vineには公式でサポートしているハッシュタグが複数存在し、「#loop」や「#magic」、「#pet」、「#sports」など、分かりやすいジャンル分けが可能です。動画を投稿する際にこれらのハッシュタグを付けておけば、Vineクライアントのメニュー項目「Explore」から検索で見つけてもらうことが可能になります。
■楽しみ方は十人十色
VineはTwitterのように仲間と動画を共有したり、Facebookのように「いいね!」と付けたりコメントを残すことができます。もちろんTwitterやFacebookと連携させればさらに使い方の幅は広がります。
わずか6秒間という短い動画ですが、短いからこそ投稿する人々は様々な工夫を凝らします。ペットのあどけない仕草を切り取ってみたり、スポーツの名場面集を作ってみたり、ストップモーションで魔法のような動画を製作したり。
これまでもTwitterなどで活用できる動画サイトはいくつかありましたが、Vineほど手軽で創意工夫に富んだものは無かったのではないでしょうか。かくいう筆者は他の動画サービスではあまり楽しいと感じたことがなかったのですが、Vineだけは観る楽しさ、作る楽しさが凝縮されているように感じ、一瞬でハマってしまいました。
難点があるとすれば、動画SNSだけに通信容量が大きくなることです。特にVineのクライアント内ではリアルタイムに動画情報を取得するため、ホーム画面を眺めているだけでもかなりの通信量となってしまう場合があります。
動画1つ1つは1MBにも満たないため、あまりセンシティブになる必要はありませんが、日本の通信キャリアは3GやLTEでの定額通信量に上限を設けている場合が多いので、WAN環境での長時間の閲覧には注意した方が良さそうです。
静止画である写真では表現できない世界がVineにはあります。わずか6秒間の世界を、皆さんならどう使いますか?ぜひとも自分だけのVineの使い方を見つけていただければと思います。
[Vine]
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