トレンドマイクロ社は、2012年におけるセキュリティ分析を発表しました。
発表によると、Android端末でユーザーの個人情報を盗むといった不正プログラムの累計数の増加スピードが、Windowsの4倍以上であることが明らかになりました。具体的には、Windows(1984年〜1997年)が14年の歳月をかけて達成した数をわずか3年(2010年〜2012年)で達したとのことです。
なかでも、Android端末は攻撃者の関心の的になりつつあり、「高額料金が発生するサービスの悪用」や「端末情報の不正入手」という類の不正プログラムが、Android端末における不正プログラムの大半を占めているとのことです。
トレンドマイクロは発表の中で、「Androidがモバイル市場のOSにおいて多くのシェアを獲得して、PCで言うところのWindowsのような立場になりつつある」とした上で、「Androidはモバイル端末の大半に採用されているからこそ、モバイル関連の攻撃はほとんどAndroidを対象になっている」としています。
Androidプラットフォームでは、不正プログラムの増殖がここ数年間で著しい状況です。ストアを通じたマルウェアの配布は減少傾向にあるとみられていますが、ブラウザなどの脆弱性を突いた攻撃が行われています。
なお、トレンドマイクロ社では、不正プログラムの対策の例として以下の5つの事例を挙げています。
- スマートフォンなどに搭載されているセキュリティ機能を利用する
- 無料であってもセキュリティ対策が行われていないWi-Fiスポットを利用しない
- 提供元に関わずダウンロードしたアプリを確認する
- Androidアプリの許可項目を確認する
- ウイルス対策ソフトを利用する
常日頃から対策を行い、いつ攻撃されてもおかしくないという危機意識が大切ではないでしょうか。
[トレンドマイクロ]
コメント
コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます