NTTドコモは19日、LTEサービス「Xi」の契約件数が1000万件を突破したと発表しました。Xiは2010年12月よりサービスを開始して以来、2年2ヶ月での1000万件達成となります。また、ドコモへの国内通話が24時間無料になる「Xiカケホーダイ」の契約件数も500万件を突破したとのことです。
Credit:NTTドコモ
2013年1月末時点におけるドコモの契約件数は6097万件で、そのうちFOMAが5148万件となっており、Xiの比率が約2割に近づいているものと推測されます。
ドコモは投入する新機種全てをXi対応にするなどの施策をおこなっており、この割合は今後も増え続けるものと思われます。しかしながら、一部調査結果では「3大キャリアの中でLTEの速度が一番遅い」といった報告もなされているだけに、利用者の増加に伴うインフラへの負担増が懸念されます。
今後のXi -通信速度-
ドコモは国内最速である下り最大112.5Mbpsの提供エリアを他社に先駆けて展開しており、2013年3月までに22都市、同年6月までには50都市まで拡大させるとのことです。また、下り速度が37.5Mbpsのエリアのうち、3月までに4,000局、6月までには10,000局までを75Mbpsに高速化させるとしています。
次に、ドコモによるXiの高速化計画についてまとめました。
2010年12月 | 2.1GHz帯の5MHz幅×2を利用し 下り最大37.5Mbpsでサービス開始(一部地域で10MHz幅×2を利用し75Mbps) |
2012年11月 | 新800MHz帯の5MHz幅×2と1.5GHz帯の15MHz幅×2を利用し、 下り最大112.5Mbpsを実現(東名阪を除く) |
2013年度中 | 1.7GHz帯の20MHz幅×2をFOMAからXiに割り当て、 下り最大150Mbpsを実現(東名阪地域のみ)VoLTEのサービス開始 |
2014年以降 | 東名阪地域での1.5GHz帯利用開始。 LTE-Anvance開始し、下り最大187.5Mbpsを実現 |
2015年1月 | 700MHz帯の10MHz幅×2を利用開始 |
こうしてXiの展開をみると、非常に苦心しながら少しでもユーザーを収容する帯域を広げようと努力していることがわかります。Xiはエリアや速度について不満を述べる声も聞こえてきますが、その理由は全国同時に高速化が展開できなかった事も理由の一つにありそうです。特に2012年の下り最大112.5Mbpsの高速化が東名阪で実現できなかったのは大きな痛手となったとみられ、それにより “Xiは遅い” というイメージがついてしまったのかもしれません。
では、Xiの本格始動はいつからになるのでしょうか。
恐らく、2014年以降になるものと思われます。2014年になれば全国的に下り最大100Mbps以上の高速通信が利用できるようになり、また、利用できる周波数も800MHz、1.5GHz、1.7GHz、2.1GHzと広がります。それまではドコモにとってもユーザーにとっても辛抱の時が続きそうです。
[NTTドコモ]
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