前回のインタフェース編に続き、今回は画質編と称して “大量の写真” と共にお伝えする予定だったが、どうやら撮って残すという視点自体がそもそも間違っていたのかもしれないと途中で気づいた(つまり画質を語るのが野暮)。
というのも、冒頭から非常に申し訳ないが、お世辞にも画質が良いとは言えないのである。やはりInstagramでトイカメラのように加工してシェアしたり、TwitterやFacebookで共有したりと、「使い道」に主眼が置かれたカメラのようだ。従ってサンプルが非常に少ない。レビュー的にはどうかと思うが、それが素直な気持ちである。
何はともあれ画像を見て頂ければすぐ分かると思うので、「Galaxy Camera」と「NEX-7」との比較も含めてご覧あれ。
Galaxy Camera | NEX-7 | ||
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ISO100 F7.1 1/100 |
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ISO100 F9 1/100 SEL24F18Z |
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ISO100 F7.1 1/125 |
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ISO100 F9 1/100 +0.3 SEL1018 |
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ISO100 F7.1 1/100 +1.0 |
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ISO100 F9 1/60 +1.7 SEL1018 |
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ISO400 F6.3 1/5 |
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ISO400 F6.3 1/10 SEL1018 |
ISO100の段階でも強めのノイズが出る状況であるため、比較画像をどう作ろうか非常に悩んだ。撮影時の環境が曇り空ということもあり、抜けるような青空を撮影することができなかったのは残念。
前回も指摘したように、マニュアル(エキスパート)撮影時の設置値を変更する際にレスポンスが悪いのが気になった。設定値を変えて何枚も撮ろうという気になれないのである。画質比較をするためにあえてマニュアル撮影を行ったが、基本はオート設定かシーンセレクト(スマートモード)で撮影したほうが良いだろう。
「カメラ」と称しているのでそれなりのものを期待していたのだが、撮って残す派には正直なところおススメできるものではない。とはいえ、等倍で見なければ良い話なのでL版でプリントアウトする位であれば然程問題になるものでは無いかと思う。ただ、プリントアウトする層がこのカメラを使うか?というと疑問符が付くところではある。やはり主眼はSNSを通じたシェアにあるだろう。
もしGalaxy Camera 2が出るならば、個人的にはもう少し画質にこだわった仕上がりでもいいのではないかと思う。ただ、画質・スマホ機能の両方を極めれば当然ながらコストも増える。その辺の取捨選択がサムスンの上手いところなのだが、スマホ単体で満足のゆく写真が撮れてしまう現在だからこそ、Cameraと称した端末の画質はもう少し拾上げたほうが個性がでるのではないかと思う。
機材協力(貸与):EXPANSYS Japan
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