13日、アップルはiPhone 4Sにおける3G回線の通信不具合を修正するiOS 6.1.1のバージョンアップを配布しましたが、iOS 6.xに関連したバグや不具合は今も残されているのが実状です。
その中でも特に問題視されているのがメールやカレンダーの同期にExchangeを利用している場合に起こる過剰なバッテリー消費問題です。
経由元の「気になる、記になる…」によると、これはiOS 6.1を導入した端末で起こる問題で、メールボックスを同期させた際にMicrosoft Exchange Server 2010 Client Access server(CAS)とMailbox(MBX) のサーバーリソースが異常に消費され、メモリやCPUの使用率が大幅に増加する可能性があるというもの。
現象としてはサーバのパフォーマンスが低下しメールの同期が正常に行われないなどがありますが、ユーザー側にとって問題となるのはそれだけではなく、メモリやCPUが異常稼動することによってバッテリー消費が早くなるという困った一面があります。
アップルとマイクロソフトはこの問題を既に認識しており、すでに調査を開始していますが、マイクロソフトが提示している当面の対処法としては、出席依頼などの予定表のアイテムを処理しないことや、再起動を行うことなどが提示されています。
この他にも詳しい対処法などがマイクロソフトより公開されており、以下のリンク先より参照することができます。
トランザクション ログ、CPU 使用率、および Exchange Server 6.1 をベースに iOS デバイスを使用して、ユーザーのメールボックスを同期すると 2010 年のメモリ消費量の急速な増加
(※日本語表記が不自然ですが、リンク先のタイトルのまま掲載)
グーグルはExchangeを使ったGmailの同期サービスの新規登録を1月30日をもって終了しており、今後新たにiOS端末を購入したり、復元作業などを行った場合にはExchangeを利用できなくなる可能性がありますが、iOS 6.1でまさかのバグの発生となり、ますますExchangeが使いづらくなってしまいました。
根本的な解決法としては、そもそもExchangeを利用しないようにするしかありませんが、Exchangeを利用した場合と同じような同期環境を整えるには、メールの同期の場合AppStoreで公開されているGmailアプリを別途導入するか、Yahoo!メールなどを経由させるしかありません。
また連絡先の同期には「CardDAV」、カレンダーの同期には「CalDAV」と呼ばれる代替手段を利用するようグーグルがアナウンスしていますが、この場合、自動同期はされないため、Exchangeと同等の機能を果たせないのが欠点です。
iOS端末をメインに使っているユーザーにとって、このGmailの同期に関する問題は非常に大きな懸念材料となりつつあります。今後新たなiPhoneなどが発売されれば機種変更なども増え、この問題がさらに大きく取り上げられることになるかもしれません。
Exchangeに関するバグの修正を急いでいただきたいのはもちろんのことですが、同期問題を解決すべくiOS標準メーラーのバージョンアップなども検討していただきたいところです。
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