東芝は、エントリーモデルの10.1インチREGZA Tablet「AT501」を発表しました。昨年5月に発売された「AT500」をマイナーチェンジし、価格を抑えたモデルにあたります。店頭予想価格は4万5000円前後。
「AT501」は「AT500」のスペックダウン版という位置づけになりますが、主要なスペックはほぼ変わりません。主な違いは以下の通り。
AT500 | AT501 | |
Android 4.0 | → | Android 4.1 |
SDカード | → | microSDカード |
背面500万画素カメラ | → | 背面300万画素カメラ |
前面200万画素カメラ | → | 前面120万画素カメラ |
micro HDMI端子 | → | 非搭載 |
約590g | → | 約629g |
その他のところでは、幅や奥行きがコンマミリメートル単位で増加しているほか、厚みが1.5mm増しています。SDカードがmicro化し小型化しているにも関わらず重量や大きさが微増しているのはなぜなのか気になります。より生産効率のよい構造に調節しているのかもしれません。
マイナーチェンジが行われたのは主にハードウェアですが、このタブレットの特徴はソフトウェアにあります。例えば、「REGZA」の名が冠する通り、テレビとの連携が充実しています。録画した番組を屋内・屋外で楽しめるRZプレーヤーやRZポーター、現在放送中の番組がタブレットで楽しめるRZライブ機能などを搭載しています。
また、プリインストールアプリに文字入力ソフトの「ATOK」、Officeの閲覧・編集のできる「シンクフリーモバイルオフィス」、PCのリモート操作が可能な「Splashtop Remote Desktop」、セキュリティソフトに「カスペルスキー タブレット セキュリティ」を採用しており、個人用途と仕事用途のどちらでも使えるようなタブレットになっています。
店頭予想価格は4万5000円となっていますが、現行機種である「AT500」の最安値が既に4万5000円強(何故か64GB版は4万3000円強)となっているので実売価格はさらに下がることになりそうです。
先日お伝えしたように、ASUSからミドルスペックな10.1インチタブレット「Memo Pad Smart」が発表されるなど、安価な10インチ級タブレットが続々登場しています。決して価格が安いとは言えない今回の「REGZA Tablet」ですが、独自機能やプリインストールアプリに価値を見いだすことが出来れば、他機種との差別化がはかれそうです。
スマートフォンと同じく、タブレットでも「ハードウェア競争」から体験を重視する「ソフトウェア競争」へ変遷していくのかもしれません。
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