THE VERGEは14日、フランス国内15のアップルストアのうち7店舗が、従業員に深夜労働をさせていたとして、法廷から業務停止と1万ユーロ(約125万円)の罰金の命令を受けたと伝えています。
フランスの労働法では、午後9時から午前6時までの時間帯に会社が従業員を拘束する際はその必要性を労働組合などに対して証明する必要がありますが、問題となっているアップルストアでは、清掃や翌日の業務準備のために、午後11時頃まで許可無く従業員を残業させることが慢性化していたとのことです。
今回の判断はそうした状況を見かねた労働組合団体が訴えを起こしたもので、今後上級裁判所の判断次第では、さらに5万ユーロの追徴金が課される可能性があるそうです。
「サービス残業」という無賃労働が当然のようにまかり通っている日本からみると「たかだか2時間の残業くらいで大げさな…」と思いがちですが、知人に聞いてみたところ、労働者の権利保護意識が非常に強いフランスでは”当然の結果”だそうです。労働文化も、国が変わると千差万別になるものですね。
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