大学ベンチャー企業のMinuumは、モバイル端末における文字入力に革命をもたらす「線形キーボード」を公開しました。今までのキーボードと比べてかなり省スペースでありながらも、正確な入力ができるという優れた特徴を持ち合わせています。
「線形キーボード」は、従来のPCなどと同じ「QWERTY配列」をベースに、縦方向に縮めて一行にしたデザインなのが特徴です。このデザインにより、入力における縦方向の移動がほぼ不必要になるだけでなく、画面に占めるキーボード面積の割合が格段に小さくなります。
キーボード部分は大きさや場所が自由に変えられれることに加え、基本が「QWERTY配列」で構成されているので、従来のフリック入力のように新しく配列を覚える必要がなく、違和感なく入力が可能であるとしています。
肝心の入力方法ですが、スワイプ入力がベースとなっているようです。公開されている動画ではスムーズに入力している様子が見て取れます。
また、独自のアルゴリズムによる自動修正機能が搭載されており、誤入力も少ないとのことです。さらに、加速度センサーやカメラを利用することにより、スマートフォンやタブレットだけではなく、スマートウォッチやゲームコントローラーと、様々な機器に応用できるのも大きな特徴。
なお、開発プラットフォームはAndroidとなっていますが、現状アップルの標準キーボードしか使用できないiOSへの応用も視野に入れているとしています。
Minuumは現在Indiegogoで資金を募っており、早ければベータ版が今年夏に公開されるとのことです。
「線形キーボード」は、現在のソフトウェアキーボードにおける ”画面の占有” 問題などを解決する革新的な文字入力が期待できそうです。実際の入力感が気になるところではありますが、今後の動向が注目されます。
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