日本経済新聞は9日、ジャパンディスプレイの有機ELパネルの量産は2015年以降になる見通しであると報じています。
ジャパンディスプレイは日立製作所、東芝、ソニーによる、中小型液晶パネル事業の統合会社です。
有機ELパネルの量産は従来の計画では14年度中とされていましたが、良品率の向上など製品を投入する体制整備を優先するために、量産計画を先送りしたとのこと。同パネルの試作は13年から開始されます。
ジャパンディスプレイの大塚社長は「現時点で有機ELパネルの需要がどれだけ伸びるのか不透明で、量産に向け技術を改善していくことが重要だ」としており、量産開始のタイミングを慎重に見極めるとしています。
ジャパンディスプレイが開発中の有機ELパネルは、画素をきめ細かく配列する点が特徴で、実用化すれば現在の液晶より高精細になるとみられています。
有機ELパネルは省電力や発色の良さを特徴としており、そこに高詳細さが加われば今後、液晶に対抗できる可能性は十分にあります。長く次世代ディスプレイ方式として語られてきた有機ELですが、いつか液晶にとってかわる時代は来るのでしょうか。
[日本経済新聞]
コメント
コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます