調査会社IDCが10日に発表した調査の結果、2013年1月~3月のパソコンの世界出荷台数は7630万台となり、前年同期から13.9%減少したことが判明しました。この数値は1994年の調査開始以来、最大の下げ幅であるとのこと。
IDCによると、消費者の需要がパソコンからスマートフォンやタブレット端末に移行したことに加え、昨年10月に発売された米マイクロソフトの新OS「Windows 8」を搭載したパソコンの売れ行きが伸びなかったことが、出荷台数の減少要因としています。
また、パソコンのメーカー別の出荷台数も発表されており、それによると、2013年Q1にはHPがシェア15.7%を占め、前年同期の17.7%から2.0ポイント数値を落とすも、シェア1位を維持しました。
メーカー | 2013Q1シェア | 2012Q1シェア | |
1 | HP | 15.7% | 17.7% |
2 | Lenovo | 15.3% | 13.2% |
3 | Dell | 11.8% | 11.4% |
4 | Acer | 8.1% | 10.1% |
5 | ASUS | 5.7% | 6.1% |
その他 | 43.4% | 41.5% |
パソコンの世界出荷台数 Credit:IDC
IDCの指摘の通り、パソコンの需要はだんだんとスマートフォン・タブレット端末に侵食されており、この流れは今後も続くものと思われます。マイクロソフトもこの変化に適応するため、自社製のタブレットPC「Surface」を発売したり、Windows 8にタブレット型PCに適したユーザー・インターフェイスを導入したりと、懸命な生き残り施策を図っています。はたして、家庭内でのパソコンの地位は、スマートフォンやタブレット端末にとってかわられてしまうのでしょうか。
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