Windows Phone 7の登場で “なかったこと” にされたWindows Mobile 7ですが、幻の公式コンセプトビデオが流出しました。流出というと意図しない方をイメージしてしまうところですが、今回の流出は元マイクロソフトのデザイナーDave Brinda氏の決断によるもの。
Microsoft Windows Mobile 7 – UI concepts from Dave Brinda on Vimeo.
上の動画が当該の動画です。基本的には物理ボタン端末での動作を前提としており、その様子は動画の中に登場する二つ折り端末やBlackBerryでお馴染みのQWERTYキー付き端末からも見て取れます。
動画のように軽快に動作するか否かは不明ですが、Windows Phone 7から採用されたMetro UIとは違って、Xboxや初期のXbox 360のUI、またはWindows VistaのAero Glassのような透明感と立体感のあるデザインが採用されています。すでにこれらのデザインが “古い” と受け止められてしまうことに、時代の流れを感じざるを得ません(*1)。
*1 WM7のUIに限らず、WEBデザインや紙媒体のトレンドにおいてもクリアボタンのようなデザインは古いものと受け止められている
iOSとAndroidに続く第3のOSとして期待されているWindows Phoneですが、今のところ状況は芳しくありません。Firefox OSなど、携帯通信キャリアの意向を強く反映できるOSが勢いを増してきている中、Windows Phoneがどのような切り込み方でこの状況を打破するのか注目されています。
真のマルチタスク、VPNサポート、ファイルエクスプローラー機能など、現在のWindows Phoneユーザーから望まれている機能が実装されていたWindows Mobile。Windows Mobileを愛していたユーザー、そしてWindows Phoneを愛するユーザーの為にも、健闘を祈りたいところです。
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