米マイクロソフトは次世代ゲーム機「Xbox One」を発表しました。年内に全世界で発売される予定です。
ハードウェア
筐体は前世代の「Xbox 360」から打って変わって角ばったデザインとなっています。
スペックが一部公表されており、CPUは8コア、8GBのDDR3 RAM、500GBのHDD、そしてBDドライブを搭載しています。Wi-Fiは802.11n、USBは3.0に対応。映像は4K解像度、音声は7.1chサラウンドまで出力できます。新しいKinectは、カメラがVGAからフルHDに高画質化したほか、原理が変わってより正確に捉えることができるようになりました。例えば、関節の向きまで認識したり、さらには心拍数をとらえることができるようにまで進化しています。
また、Xbox Oneは操作に関して「Kinectが必須」のため、標準で付属してくることも明らかになっています。
「x86 アーキテクチャ」に移行したことから、「360」との後方互換性はなくなりました。
Credit:THE VERGE
コントローラーは基本的な配置はそのままですが、40以上の細かい変更を施した新デザインとなりました。
システムソフトウェア
Xbox Oneは3つのOSが分担してシステムを動かしています。
1つ目の「raw Xbox OS」と表現されたOSは、従来のゲーム機のように軽量でハードのパワーを存分に生かす仕様となっています。2つ目はWindowsカーネルで、マルチタスクやアプリを担当します。3つ目は2つのOS間のやりとりを制御する軽量OSです。
Windowsベースの部分は「Windows 8」に近いのか、UIがWindows 8に似ていたり、画面分割マルチタスクである「スナップ」をそろえていたりします。
さらにSkypeを統合し、高精細なビデオ通話が行えるほか、スナップ機能によって他のアプリを動かしながらもSkypeが利用できます。
Xbox Oneは常時待機モードにあるため、声で 「Xbox On」といえば即座に起動。go to game や Watch Movie、TV、などと声を掛けると、「Xbox 360からは想像できない速度」で即座にサービスが切り替わります。また「Google Glass」のように「OK Xbox,」という必要はないとのこと。
Xbox LIVEも大幅に強化されました。サーバーは「初代」Xbox の Xbox LIVEでは500台、現在の「360」は1万5000台ですが、Xbox One では30万台にまで拡大されます。メンバーシップは継続して利用可能。
ゲームタイトル
肝心のゲームタイトルですが、今回は「EA Sports シリーズ」、レースゲーム「Forza 5」、Call of Dutyの最新作「Call of Duty GHOSTS」などが発表されたほか、Microsoft Studiosから15本のタイトルが本体発売後1年以内にリリースされることが明らかにされました。
Call of Duty GHOSTSのキャラクターデザイン。
Xbox Oneについてのさらに詳しい情報は6月上旬のE3で発表するとしています。E3ではライバルの「PS4」も新たな情報を公開すると見られますが、年末の発売に向けて両陣営がこれからどんなサプライズを見せてくれるか注目が集まります。
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