独スタインバーグは18日(現地時間)、同社DAWソフトのエントリーモデルとなる「Cubase Elements 7」を発表しました。価格はオープンで、7月発売予定。
Cubaseシリーズは、ヤマハの子会社であるスタインバーグ社の代表的DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)で、作曲・レコーディング・編集・ミキシングなど、パソコンで音楽を作るための作業を一括で行うことができるソフトです。その中でもCubase Elements 7は、使い勝手はそのままに、必要な機能をコンパクトにまとめた製品となっています。
前モデル「Cubase Elements 6」と比べ、インターフェイスが刷新されています。これまでとは違う新しいミキサー「MixConsole」をはじめ、サイドバーについてもアクセスがしやすくなっています。また、新しい独自オーディオエンジン「ASIO-Guard」を搭載し、CPUに余裕がある場合は、次に来るバッファサイズを前もって計算しておくことで安定性を増すだけでなく、レイテンシ(遅延)を最小限に縮めることができるとのことです。
上位モデルである「Cubase 7」や「Cubase Artist 7」と比較すると、最大トラック数に限りがある、打ち込みに使えるプリセット音源「HALion Sonic SE」が制限版である、音程を調整する独自プラグイン「VariAudio 2.0」が外されているなど、いくつかの機能の制限が見受けられます。しかし音楽を作る最低限の機能は盛り込まれており、エントリーモデルとしては十分な内容となっています。
このソフトを使用することにより、スタジオなどで簡単にレコーディングを行うことができたり、バンドメンバーが一人しかいなくても打ち込み音源で補完することで、バンドサウンドを作成することができるようになります。ただし、楽器の数が多くなりがちなオーケストラなどの音源を作るには少々厳しいかもしれません。
個人的には、あまり詳しくはないが作曲に興味がある、バンドや弾き語りをやっていて簡単なデモテープを作りたいという人に向いている製品であると感じました。
動作環境 | Windows | Mac |
対応OS | Windows 7 (32/64-bit)、Windows 8 (32/64-bit) | OS X 10.7 (32/64-bit)、10.8 (32/64-bit) |
CPU | Intel/AMD デュアルコアプロセッサー | Intel デュアルコアプロセッサー |
RAM | 2GB 以上 | 2GB 以上 |
HDD | 8GB 以上の空き容量 | 8GB 以上の空き容量 |
ディスプレイ | 1280 x 800 ピクセル以上 – フルカラー | 1280 x 800 ピクセル以上 – フルカラー |
オーディオデバイス | Windows 対応デバイス (ASIO 対応デバイスを強く推奨) | Core Audio 対応デバイス |
ドライブ | DVD-ROM ドライブ | DVD-ROM ドライブ |
USB端子 | USB-eLicenser (コピープロテクトキー) 接続用 | USB-eLicenser (コピープロテクトキー) 接続用 |
インターネット接続 | インストール、ライセンスアクティベーション、ユーザー登録等 | インストール、ライセンスアクティベーション、ユーザー登録等 |
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