KDDIの田中孝司社長は10日、連日の障害に対する説明会の席上において記者団に対し、5月末に発生した同社の携帯電話におけるLTE通信や音声通話の障害を受けて、利用料金を700円減額すると発表しました。
今月末までに通信障害を受けた顧客に対しメールで連絡を行い、7月以降の料金請求時に割引く形となります。
同社では5月29日未明から、東京、神奈川、山梨にてLTEでの通信障害が発生。翌30日午後1時過ぎにも深夜にまで及ぶ同様の障害が再び発生し、29日に最大56万人、30日には最大64万人に影響が出たとしています。なお、音声通話についても一部で発着信出来ない状態であったとのことです。
今回の通信障害の原因は『LTE基地局を束ねる制御装置が故障したこと』にあるとしており、同社は再発防止に向け、今年度にLTE基地局の制御装置増強などに300億円を追加投資するとしています。
また同社は説明会資料にて、5月末時点での実人口カバー率を発表しました。
通信方式 | 2013年3月末 (実績) |
現在 (2013年5月末) |
2014年3月末 (見通し) |
CDMA2000 1x (音声/データ) | 99% | 99% | 99% |
EV-DO (3G) | 99% | 99% | 99% |
LTE(800MHz帯) 10MHz幅(主に75Mbps) |
96% | 97% | 99% |
LTE(2.1GHz帯) 5MHz幅以上(主に37.5Mbps) |
63% | 71% | 80% |
うち、10MHz幅以上(主に75Mbps) | 14% | 20% | 精査中 |
うち、15MHz幅以上(112.5Mbps) |
‐ | 1%以下 | 精査中 |
2.1GHz帯75Mbpsの実人口カバー率は現在20%に留まっています。しかし、実人口カバー率誤記に対し、総務省の行政指導や消費者庁の措置命令を受けた経緯もあることから、今後、全体的なサービス向上や、エリアが広がる事を期待します。
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