Acerは18日、独自開発の「イーゼルヒンジ」を搭載し、タッチパネルがより使いやすくなった新形態PC「Aspire R7-571-N58G」を発表しました。価格は13万円前後で、6月28日に発売予定です。
ディスプレイとキーボードが、人間の首のようにもみえる「イーゼルヒンジ」と呼ばれる特殊なヒンジで接合されており、ディスプレイのみを手前に近づけることが可能です。この構造により、手を伸ばさずにタッチディスプレイを使用できる「イーゼルモード」と、通常のPCと同様にキーボードを使用する「ノートブックモード」の両方を簡単に切り替えられるのが大きな特徴となっており、双方を利用することでWindows 8の使い勝手を向上する事に成功しているとのこと。
また、ディスプレイをキーボードと逆側に反転させ、親しい人と一緒に画面を見ることができる「ディスプレイモード」や、タブレットのようにタッチで気軽にWebを楽しめる「パッドモード」に切り替えることも可能で、計4つのスタイルで本製品を使用することができるとしています。
プロセッサーはインテルCore i5 3337U 1.80GHz、RAMは8GBで、ストレージは1TBのHDD。ディスプレイは15.6インチフルHD(1080×1920ドット)のTFT液晶で、10点マルチタッチに対応しています。重さは約2.4kgで、本体サイズは幅376.8mm、奥行き254.5mm、厚さ28.5mm、駆動時間は最長4時間であるとのこと。
本製品はオーディオヴィジュアルにもこだわっており、フルHDの高解像度パネルで高品質な映像が楽しめるだけではなく、Dolby Home Theater v4に対応した4基の8Wスピーカーを搭載し、高品質で臨場感のあるサウンドも同時に聴くことが可能です。
「Aspire R7-571-N58G」の詳しいスペックは以下の通りです。
OS | Windows 8 64ビット |
プロセッサ | Intel Core i5-3337U 1.80GHz デュアルコア |
RAM | DDR3 SDRAM 8GB |
ストレージ | 1TB |
グラフィック | Intel HD 4000 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | フルHD(1080×1920ドット) TFT液晶 10点マルチタッチ対応 |
Webカメラ | あり |
インターフェース | HDMI、D-sub VGA、USB 3.0×2、USB 2.0×1 |
バッテリー | リチウムポリマー 3560mAh |
最長駆動時間 | 4時間 |
寸法 | 376.8(W)×(H)28.5(T)×254.4mm |
重量 | 約2.40kg |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n |
少し変わった形をした本製品ですが、Windows 8をフリックなどのタッチ操作で使用するにあたって、より効率的であるように思えます。設計とデザインは、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する国際的なプロダクトデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞するほどで、Acerは製品のデザインに対して、大変力を注いでいる事が伺えます。
一方気になるのは「イーゼルヒンジ」がどの程度の実用性を発揮するかというところですが、懸念となりそうなのはその自由度です。同社ホームページに詳細はありませんが、もし4つのモードそれぞれで固定された状態でしか使えないということになると、ノートPCの利点であるディスプレイの自由な角度調整ができないということになります。また、調整可能であったとしても、特殊な構造であるだけに、ヒンジを固定する強さが維持されるかという点も気になるところです。
価格も高すぎず、タッチパネルでWindowsを利用したいユーザーにとっては一つの選択肢となりそうですが、この革新的(?)デザインは利用者に受け入れられるのでしょうか。
[Acer]
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