ロイター英語版は7日(現地時間)、事情に詳しい2人の情報源の話として、ソフトバンクが米スプリントの買収失敗時に、代替として米T-Mobileを買収することを計画していると報じています。
ソフトバンクは現在、スプリントを200億ドル(約1兆9480億円)で買収する計画を進めていますが、その後、米ディシュがソフトバンクを上回る255億ドル(約2兆4840億円)での買収を発表しており、ソフトバンクのスプリント買収計画は依然として不透明な状況となっています。
しかしロイターによると、ソフトバンクがスプリントの買収に失敗した場合に備えて、米T-Mobileの親会社であるドイツテレコムと、米T-Mobileの買収について昨年から協議中であるとのこと。そして、ディッシュによるスプリント買収計画が発表されて以来、その交渉は本格化しているとしています。
また情報源の一人によると、ドイツテレコムは米T-Mobileの株式の74%を保有しており、評価額は150億ドル(約1兆4610億円)になりますが、ソフトバンクはこの株式の取得について協議しているとのことです。
ソフトバンクによるスプリント買収計画が発表された際にも非常に驚きましたが、計画が上手くいかなかった際のプランもしっかりと用意したソフトバンクの買収計画にはただならぬ意志のようなものを感じます。
ソフトバンクの社長を務める孫正義氏は「ソフトバンクを利益が1兆、2兆と数えられるような会社にしたい」と以前語っていたことがありますが、孫社長がどこまでの成長戦略を描いているのか、正直見当もつきません。
[ロイター英語版]
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