Gizchinaは2日(現地時間)、台湾からの情報として、台湾MediaTekが “真の” 8コアプロセッサ「MT6592」を年内にもリリースするだろうと伝えています。
8コアプロセッサといえば、サムスンの「Exynos 5 Octa」などがあります。しかし、Exynos 5 Octaは同時に8コアを利用できるわけではなく、負荷が高い時には高性能な4コア、負荷が低い時は省電力な4コアを駆動する、ARMの「big.LITTLEテクノロジー」を採用しています。
しかし、MT6592は8基の「Cortex-A7コア」を搭載し、これらを2Ghzで同時に駆動させることができます。そして、同プロセッサはベンチマークソフト「AnTuTu」のスコアでも30000ポイントに達し、サムスンのExynos 5 Octa以上のスコアを残しているとのことです(Exynos 5 Octaは27400ポイントほど)。
流出したMediaTek製プロセッサのロードマップ
情報によると、MT6592は7月末に生産が開始され、量産は11月になるとのこと。そして、早ければ年末にもこの “真の” 8コアプロセッサを搭載したスマートフォンが発売されるだろうとしています。
スマートフォン向けプロセッサの進化のスピードには目を見張るものがありますが、8コア同時駆動という業界標準を超えるプロセッサが、クアルコムでもサムスンでもインテルでもなく、それほど知名度の高くないMediaTekから登場することは非常に興味深いものです。
MediaTekはこれまで新興国向けの廉価な端末へとプロセッサを供給していましたが、今後はクアルコムやサムスンやインテルと肩を並べて、最新のスマートフォンへプロセッサを供給するメーカーへと成長することができるのでしょうか。同社の今後の成長に注目したいと思います。
[Gizchina]
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