米グーグルに買収されてから特に大きな動きがなかったモトローラですが、噂時点では「X Phone」と呼ばれていたAndroid端末「Moto X」が、米国時間の1日、ついに正式発表されました。
従来のスマートフォンとはデザイン・外装仕様で一線を画す仕様のMoto X。一体どのような点が異なるのでしょうか。
組み合わせは2000種類以上!外装を詳細にカスタマイズ
なんといっても、Moto X最大の特徴は『注文時に外装をカスタマイズ出来る』こと。カスタマイズは上画像のように背面パネルに留まらず、「カメラレンズ周りの色」「音量・電源ボタン」「フロントパネル」といった部分のカスタマイズにも対応します。
上画像はアクセントカラーの変化
Webサイト上からワンクリックでカスタマイズ可能
バックパネルのカラーリングは16色、フロントパネルは「白・黒」の2色、アクセントカラー(ボリューム・電源・レンズリング)は7色を用意。さらに、本体への刻印サービスにも対応します。
上画像「Designed by you」が刻印の例
ブート画面や壁紙のカスタマイズ
Moto Xがカスタマイズできるのは外装面だけではなく、ソフトウェア側も可能です。具体的には「ブート画面」と「デフォルト壁紙」の二種類。
上はブート画面のカスタマイズ例。モトローラのロゴ下に任意の文字列を挿入することが可能です。
デフォルトの壁紙も選択可能。多彩な壁紙の中から好きなものを選ぶことができます。
最後に、出荷時からGoogleアカウントの設定が可能。もちろん、到着後に任意で設定することも可能です。
現時点において、注文から配送までにかかる所要時間は4日間。北米(含むカナダ)・南米のみで販売され、残念ながらその他地域での展開は予定されていません。
気になるスペックは…ストレージは2容量展開
Moto Xの大きな特徴としては、3つの特徴があります。1つは「Touchless Control」。いわゆる音声コントールなのですが、音声認識がスリープ中などにも反応するのがポイント。サムスンのGalaxy S4には起動中に「ハイ ギャラクシー」などと発声すると音声アシスタントが反応しますが、Moto Xの場合は常時認識機能がスタンバイ状態になっています。音声アシスタントの機能としては一般的なものと変わらず。アラームのセットや天気予報、メッセージ操作などです。
2つ目は「Active Display」機能。4.7インチサイズのAMOLEDディスプレイ(有機EL)に通知アイコンを表示するものです。Moto Xには通知LEDといった類いのものは存在せず、色で通知内容を示すよりも、画面上に認識性の高いアイコンを示すことで通知する方式が採用されました。
3つ目は「Quick Capture」機能。こちらは手首を2回クイッと捻るだけでカメラが起動するというもの。わざわざカメラアイコンをタップして…という操作が不要になります。
その他のスペックは以下の通り。
搭載OS | Android 4.2.2 |
ディスプレイ | 4.7インチ AMOLEDディスプレイ RGB配列 |
解像度 | 1280×720ドット 316ppi |
CPU | 1.7GHz デュアルコア Motorola X8 (ARM) MSM8960DT |
GPU | Adreno 320 |
RAM | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB / 32GB |
外部ストレージ | 未対応 ただし、2年間Google Drive 50GBが無料 |
背面カメラ | 約1000万画素 Clear Pixcel対応 |
前面カメラ | 約200万画素 1080p録画対応 |
対応ネットワーク | GSM/GPRS/EDGE 850/900/1700/1900/2100MHz UMTS/HSPA+ 42Mbps CDMA/EVDO Rev.A (CDMAモデル) 4G LTE対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 LE+LDR |
NFC | 対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
バッテリー容量 | 2200mAh リチウムイオン |
バッテリー取り外し可否 | 不可能 |
防水・防塵 | 未対応 |
サイズ | 129.3(H)×65.3(W)×10.4(T)mm |
重さ | 130g |
展開色 | 合計2000種類以上のカスタマイズ可能 |
上記はリアルウッド(木製)カバー装着時
発売時期未定
当初噂されていたように「超ハイスペック」という訳ではなく、カスタマイズ性に重きを置いた端末となりました。すべて米国内生産である点も、トレンドをしっかり押さえています(米国では中国生産に対する批判が一部で高まっている。国内生産回帰が1つのトレンド)。
プロセッサにはSnapdragon S4 Proをカスタマイズしたものを採用している点も目新しい点でしょうか。基本的にはSpandragon S4 Proをベースに、おそらく、常時音声認識のためのカスタムなどが加えられているのではないかと推測されます。
一時期、日本でもKDDIから発売されるともみられていた節がありますが、今回の発表を見る限りではカスタマイズ性を重視しているだけに、日本国内での販売は非常に難しいかもしれません。
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