米アマゾンは3日(現地時間)、紙版書籍の購入者に電子版を無料〜2.99ドル(約300円)で提供する新サービス「Kindle MatchBook」を発表しました。対象書籍は出版社の判断で決定。価格設定も出版社が行います。アマゾン側からの制限は特に明示されておらず、アマゾンの書籍販売が開始された1995年以降の本であれば対象になる可能性があります。
なお、同サービスは開始後に購入した書籍だけではなく、今までに購入した紙版にも適用されるとのこと。アマゾンで本を購入してきた人にとっては嬉しいお知らせといえそうです。
ただし米国では10月から同サービスが開始されるとのことですが、日本を含む各国でのリリースはアナウンスされていません。
米アマゾンは同サービスと同時に、電子書籍端末「Kindle Paperwhite」の新型モデルを発表しました(リンク)。こちらも日本での発売はアナウンスされていませんが、近日なんらかの発表があるものと思われます。
日本では出版大手の「KADOKAWA」などが全新刊本を電子書籍にすると表明しており、いよいよ電子書籍の波が来ていると判断しても間違いないようです。
電子書籍といえば「楽天kobo」がアマゾンのライバルにあたりますが、同社は打倒アマゾンを掲げて出版社への働きかけを強めています。2016年には電子書籍の売り上げを年間500億円にするとの表明も行っており、今回アマゾンが発表したサービスにどのような施策で対抗するのか注目されます。
[Amazon via Techcrunch]
コメント
コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます