米NVIDIAは18日(現地時間)、同社初となる独自Androidタブレット端末「Tegra Note」を正式発表した。同社渾身のモバイル・組み込み向けプロセッサ「Tegra 4」を搭載しながらも、199ドル(約1万9700円)という低価格を実現。7インチの液晶画面では1280×800ドット表示に対応する。発売時期は10月。
Credit : NVIDIA – Tegra Note
NVIDIAが今回発表した「Tegra Note」は、以前から度々報じられてきたNVIDIAの独自タブレット。同社は最近、独自ハードウェア(完成品)事業にも注力をしており、Android搭載ゲーム端末「SHIELD」も有名。いずれも同社が開発するモバイル向けプロセッサ「Tegra 4」を搭載しており、本業ともいえる半導体事業と相乗効果を狙う形となる。
液晶画面は7インチで1280×800ドット表示に対応しており、最も競争が激化している “7インチタブレット市場” に投入される端末。ライバル機種にあたるNexus 7(2013)は1920×1200ドット表示に対応する高精細ディスプレイを搭載しているが、Tegra Noteのキーポイントの一つはTegra 4の搭載にあるかもしれない。
搭載OS | 純Android OSの最新バージョン 詳細なバージョンは記されていない |
ディスプレイ | 7インチIPS液晶 |
解像度 | 1280×800ドット |
CPU | Tegra 4 クアッドコアプロセッサ Cortex-A15世代 |
GPU | 72コア GeForce GPU |
RAM | 不明 |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSD対応 最大32GB |
背面カメラ | 500万画素 |
前面カメラ | VGA解像度(約30万画素) |
対応ネットワーク | 不明 |
Wi-Fi | 詳細不明 |
Bluetooth | 搭載 |
ペン入力 | 対応 |
オーディオ関連 | 前面ステレオ HD-Audio対応 |
HDMI | microHDMI ミラーリング対応 |
バッテリー容量 | 不明 HD動画視聴時に10時間駆動 |
サイズ | 不明 |
重さ | 不明 |
PC向けにGeForceシリーズのGPUを展開する同社は、Tegra 4に72コアのGeForceを採用。SHIELDで話題になっているようにベンチマークスコアも圧倒的性能を示すなど、現時点における評判は高い。
さらに同端末はスタイラスによるペン入力にも対応している点もポイント。NVIDIAが提供する「Direct Stylus」技術を採用し、専用のハードウェアを必要とせずにパッシブ型スタイラスの検出を実現している。
また、ゲームなどの需要を考慮してかフロントにはHD Audioに対応したフロントスピーカーを搭載。「桁違いの音質」と称しており、タブレット端末ながらも低音から高音まで幅広い周波数をサポート。オーディオ処理にはNVIDIA PureAudio技術を採用している。
なお、搭載OSは純Android OSとしており、最新のバージョンを搭載するとされているが詳細は明らかにされていない。これは発売時における最新Androidを示していると思われており、タイミングによってはAndroid 4.4が搭載される可能性もありそうだ。
さらにアクセサリとの親和性を高め、Bluetoothを使ったゲームパッドなどの接続も実現。ゲームコンソールとしても訴求する狙いがあるとみられる。その他、磁石式カバーなどの販売も予定されている。
NVIDIAは携帯ゲーム市場およびライト向けPCゲーム市場が、一定数Androidなどのプラットフォームに需要が降りてくるとみており、同社は積極的にこの市場に進出している。特に3Dゲームメーカーとの密な連携でNVIDIAがモバイルゲーム開発におけるイニシアチブを狙っているなど、ゲーム業界における影響力を今後は増す可能性もある。
[NVIDIA via Android Central]
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