東芝は12日、Adobe RGB 99%の色域をカバーした業務用4K UHDモニター「TUM-32PRO1」を12月下旬から発売すると発表しました。
その色域や4K解像度(3840×2160ドット)といった画像の表現性だけではなく、操作性や品質にも気が使われているのが同製品の特徴となっています。価格はオープンプライスで、AVwatchによると実売価格は157万5000円。
東芝は同製品の特徴を7つ挙げています。
1つ目は、冒頭でも挙げたAdobe RGBのカバー率が99%であるという点。一般的に使われる色空間の規格の中でも、sRGBより表現範囲が広く(特に緑)、より精密な色彩再現が可能になるとしています。
2つ目は、「広視野角な」4Kパネルを使用しているという点です。上下左右176°の視野角を実現しており、32インチの大画面を活かした、複数人でのコンテンツ視聴に適しているとのこと。
3つ目は、モニターへの映り込みを軽減する高性能な「低反射フィルム」です。ミクロレベルで光の反射を抑えつつ、黒色をしっかりと表現することでコントラストや階調が思いのままに表現できるとしています。
4つ目は、「ムラの抑制」です。一台一台での液晶パネルの輝度や色ムラが測定され、同製品に搭載される回路で補正が行われます。これにより、常に均一な画面で映像を表示することができるとのこと。
5つ目は、「アップコンバート機能」です。4Kに満たないフルHD(1920×1080ドット)などの画像を高解像度化することができ、高精細な画像を気軽に楽しむことが出来ます。
6つ目は、「LANによる設定」機能です。モニターのボタンを押して明るさやコントラストを調整する必要がなくなり、PCやタブレットから直感的に操作することが可能です。また、設定用プロファイル(INIファイル)を保存することも可能で、複数の設定を使い分けたい人にとっては便利な機能が搭載されています。
7つ目は、本体で行う「カラーキャリブレーション」です。測色機(X-Rite i1 D3)が付属し、モニター本体で色の調整をすることができます。
業務用なのでやっぱり ”お高い” というのが正直な印象ですが、それでもプロユースでは需要があるのもまた事実。個人的には、消費者向けの廉価モデルもどんどん各社から出てきてほしいと思っていますが、果たして手が出し易い値段になるのは何年後になるのでしょうか。今後の展開が気になります。
なお、詳しいスペックは以下の通りです。
画面サイズ | 32インチ |
表示画素数 | 3840×2160ドット |
コントラスト比(標準値) | 1000:1 |
応答速度 | 8ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI ×2 USB ×1 LAN ×1 |
消費電力 | 185W |
大きさ(スタンド含む) | 510〜640(H)×745(W)×294(T)mm |
重さ(スタンド含む) | 16.7kg |
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