あのポラロイドが “ポラロイドらしい” カメラを新たに発表した。CES 2014の会場に展示されている新製品「Socialmatic(ソーシャルマティック)」は、デジタルカメラと印刷機が融合したカメラ。往年のポラロイドカメラのように撮ったその場で印刷できるのが大きな特徴だ。
価格も299ドル(3万1200円)と、比較的安価であるのも特徴。昨今の『写真×描き込み』といった使い方は、スマホのカメラで撮影してLINE CameraやInstagramなどを通じて加工するのが流行りであるが、パーティーなどの記念日においては、その場で撮影した写真を「実物の物」としてプレゼント出来るのは大きなポイントになる。
一見するとInstagramのアイコンのような風貌をしているデザインであるが、インクが不要な印刷機能「Zero Ink」を採用している。これは用紙側に仕掛けがあり、熱の加え方によってCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)を再現する特殊なインク結晶を塗布したものが利用されている。つまり感熱紙のようなもので、それによってカラー化を実現するものだ。
もちろん、アナログな使い方に完結しているのではなく、現代に則したポラロイドカメラに仕上がっているのも特徴。Wi-FiやBluetoothを経由した連携では、SNSにその場でアップロードできるだけでなく、スマートフォンと簡単にペアリングが出来るのでデータ転送も容易だ。
フロントカメラは約1400万画素。背面にもカメラを備えており、こちらは200万画素。自分撮りができるあたりがいかにも最近のカメラのよう。LEDフラッシュも搭載しているので、暗所撮影や逆光でも活躍しそうだ。
搭載OSはAndroidであり、4.5インチのタッチ液晶を通じて操作する。内蔵ストレージは4GB。microSDによる拡張にも対応しており、まさにデジタルカメラそのもの。
発売時期は2014年秋頃。発売時期が遅いのが難点かもしれないが、面白い製品の一つとして懐かしさも思い起こさせてくれる製品になるかもしれない。
コメント
コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます