米ウォール・ストリート・ジャーナルは3日(現地時間)、米アップルが噂されているスマートテレビ「iTV(仮名)」のコンテンツ配信のために新しいネットワークを構築していると報じています。
報道によると、アップルは「iCloud」や「iTunes」、「App Store」といったオンライン配信事業の収益増加に後押しされ、次なる一手としてTVコンテンツの配信に向け新たに巨大なネットワークを秘密裏に構築しているといいます。
アップルは、昨年動画配信の新興企業Matchaを買収しており(過去記事)、クックCEO自身もTV事業に大きな関心を持っていることを明かしています(過去記事)。
そのネットワークの実態やシステムの詳細も気になるところですが、配信されるコンテンツがどのようなものになるのかという点も注目したいところ。既存の大手メディアなどの参入もあれば、これまでのテレビという存在が再定義されるかもしれません。
日本では、テレビ番組のネット配信に依然慎重で消極的な姿勢が見受けられますが、アメリカでは、テレビ局独自の配信に加え、動画配信サービス「Hulu」や「YouTube」と提携するなど、過去のテレビ番組をいつでも見ることができる環境が整いつつあります。
したがって、iTVが実現されるにあたっては、独自コンテンツのみならず、過去のテレビ番組を見ることができるようになるかもしれません(日本では難しそうですが・・・)。
コンテンツ確保に苦慮し計画が停滞中であると伝えられているiTVですが(過去記事)、ネットワーク構築に着手しているとなると、いよいよその存在が明らかになってくるかもしれません。iTVという製品自体の革新性にも期待したいところです。
[WSJ via The Next Web]
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