新シリーズ「先週のガジェット ―GGSOKU的まとめ」は、一週間のガジェットの話題を一通り振り返るとともに、ガジェット全般について広くディスカッションのできる場所として御提供致します。その目的から、ただまとめるのではなく、議論の種となる考察や筆者の見解も随時導入することを御理解下さい。
忙しい人向け4行まとめ
MWCに向けた情報が続出。Galaxy S5は指紋認証搭載か。スマートウォッチに各社が参入、6月にはグーグルも?アップルの5.6インチ未発表端末は、iPhoneではないらしいとの情報。Windows Phoneはアップデートでかゆいところに手が届く。ソニーは最後のVAIOを発表する一方、全てのスマートフォンにFeliCaを導入する構想が大きな話題に。
iOS・Android ―各社のフラグシップ端末の情報が続々
1.Androidスマートフォン
- Galaxy S5の2K版は初夏、フルHD版は3月中旬に発売へ ―ゴールドモデルの存在も
- 「Xperia Z2」の新たな実機画像が流出 via リンゲルブルーメン
- All New HTC Oneのプレス画像がリーク via evleaks(Twitter)
MWC開催で、各社のフラグシップモデルが話題に。サムスンのGalaxy S5は、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)モデルは夏に登場か。一方で、ユーザーが気になるのは端末デザイン。GalaxyもHTC Oneもゴールドモデル採用で、色の種類が増加傾向。Xperia Z2はベゼルが狭くなり、スタイリッシュに。スペックがそれほど向上しない中、各社の立ち回りは如何に。
2.Androidタブレット
- Xperia Z2 Tabletのスペックがリーク! ―evleaks
- 米グーグル、6月にNexus 8とAndroid 4.5を発表か via BGR
- NVIDIA、Tegra Note 7のLTEモデルを正式発表─日本でも発売予定 via リンゲルブルーメン

Credit:IBTimes
Xperiaはタブレットもまもなく更新。ソニーのブランドはVAIOからXperiaへ移行。そのキーポイントの一つであるタブレットは訴求力を高めることができるのか。米グーグルは8インチのNexus 8を開発。安すぎる7インチから脱退し、より高クオリティなタブレットを販売する狙いがあると予想される。「Tegra」を手掛けるNVIDIAは、スタイラスとスペックが光る「Tegra Note 7 LTE版」を正式発表。
3.iOS
- 米アップルの5.6インチ端末は、iPhoneではない新製品 ―サファイアガラス採用
- 「iPhone 6」はKindle Fire HDXと同じ「量子ドットディスプレイ」を採用 via リンゲルブルーメン
- アップル iOS 7.0.6提供開始、SSLの脆弱性を修正。OS X にも同じバグ発覚 via Engadget日本版
なんとアップルの5.6インチ端末はiPhoneではないらしい。新カテゴリの製品だとすれば、何を焦点とした端末になるのか。ファブレットならではの機能が登場へ?一方で「iPhone 6」はディスプレイをさらに強化か。「量子ドット」技術を適用し、視野角や色域が向上。解像度以外も強化で、iPhone 6のアピールポイントの一つになりそうな気配。名ばかりになりつつある「Retina」ブランドの変化はあるのか。
第3のOS・スマートウォッチ
1.スマートウォッチ・リストバンド
- サムスン、腕時計型Tizenデバイス「Samsung Gear 2」正式発表 ―電池のもちが倍以上に
- 米グーグル、6月に腕時計型端末「Nexus Watch」を発表か ―LGと共同開発
- ファーウェイ、ヘルス機能に特化した「TalkBand B1」正式発表 via AndroidCentral
MWC開催直後、サムスンが早速新製品「Samsung Gear 2」を発表。まさかのTizen採用で、電池のもちが倍以上に。ウェアラブル・デバイスで第3のOS活躍か?Androidを手掛けるグーグルはLGとともにスマートウォッチを開発。6月にも発表で、市場が大きく動き出す、かも。中国メーカーファーウェイは、ヘルス機能に特化したリストバンドを正式発表。やはり市場開拓の手掛かりは “健康” か。
2.Windows Phone・Ubuntu・Sailfish
- 残念…Windows Phoneの新規パートナーにソニーは含まれず
- Ubuntu Phone、2014年後半にスペインbqと中国Meizuから世界展開 via Geeky Gadgets
- フィンランドJolla、Sailfish OS正式版を3月にリリース via The Jolla Blog
MWCで行われたマイクロソフトのカンファレンスでは、Windows 8.1 Update1やWindows Phone 8.1の詳細が明らかに。WPの新規パートナーが発表されるも、ソニーは含まれず。交渉中なのか、それとも、頓挫してしまったのか。日本投入のキーポイントであるだけに、ガジェッタ―的には気になるところ。第4のOS群はいよいよ本格的始動へ。2014年は市場に新たな刺激が多くなる可能性。
企業の動き・新サービス
1.ソニー
- 全てのスマホにFeliCaを ―ソニーの新構想、iPhoneにも対応へ
- ソニーとして最後の「VAIO Fit 13A/14A/15A」2014年春モデル発表 via PC Watch
- Sony、日本時間の本日16時30分にプレスイベントを開催 via リンゲルブルーメン
先週GGSOKUで最も話題になったのはFeliCaの話題。フェリカのチップをマイクロSDカード化し、全てのスマートフォンで簡単に使えるようにする新施策が始動か。Simカードに導入するとの計画もあったが、通信キャリアとの兼ね合いを考え、より気軽に導入できるSDカードへ方針切り替え。うまくいけば面白いが、海外再挑戦の道は険しい。VAIOはついにソニーとして最終製品の登場…。
2.グーグル
- 米グーグル、6月25日から開発者向けイベント「Google I/O 2014」開催
- スマートフォンで空間を3D認識するグーグルの新プロジェクト「Project Tango」 via Google
- 米グーグル、Android・iOS向けWi-Fi接続アプリを開発中 via Engadget英語版
グーグルは例年より少し遅めの6月末に、「Google I/O」を開催へ。昨年は開発者重視のイベントになったが、今年はNexus 8やNexus Watch発表の可能性も。果たして何が飛び出すか。ベンチャー企業のように、どんどん新プロジェクトを発足させるグーグル。スマートフォンで空間を認識させる「Project Tango」で、リアルと端末をより密接に接続へ。より進化したナビゲーションや、楽しい拡張現実の世界へ。
3.マイクロソフト
- Windows 8.1、今春の大型アップデートを正式発表 ―マウスユーザーにさらに配慮へ
- 米マイクロソフト、名称変更したストレージ「OneDrive」を提供開始
- 米マイクロソフト、条件適合でWindowsのライセンス料を70%値下げへ via Bloomberg
Windows 8.1は春にアップデートへ。タッチを重視のUIは、マウスでも使いやすいように改良。スタートメニューに検索ボタンや電源ボタンが導入され、右クリックメニューにも対応した。なお、Chromebookの台頭で、ライセンス料は大幅値下げか。「OneDrive」は共同編集機能の強化や、Android向け自動バックアップでより便利に。名称変更をうまく活かした形となった。
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