KDDIは8日、2014年夏モデルのAndroidスマートフォンに対し、共通のホーム画面「au ベーシックホーム」を導入すると発表した。既存のスマートフォンに対しても順次アップデートで配布される予定であるが、時期や対象機種は未定。
Credit : KDDI
機種の垣根を超えてホーム画面を統一することにより、どの機種を利用しても同じ操作性が得られるメリットがある。また、機種変更した際に一から操作を覚え直す必要もなくなる。もちろん、メーカー各社が用意したホーム画面や自分でカスタマイズをしたホーム画面も併用して利用可能であるため、ユーザーの好みに合わせた選択が可能。このUIが強制されるわけではない。
導入スケジュールについては、2014年夏モデルの「Xperia ZL2」「isai FL」「AQUOS SERIE」「URBANO L03」「TORQUE」「Galaxy S5(5月下旬のソフトウェアアップデートで対応予定)」にプリインストールされた状態で対応する。既存の機種へはダウンロードにより対応予定であるが、利用開始時期や機種は明らかになっていない。
フィーチャーフォンの時代は、メーカー各社がOSから端末まで製造していたため同じメーカーを使う限り、ボタン配置やメニュー画面の大幅な変更が行われることは少なかった。しかし、Androidスマートフォンはメーカー各社によって操作性が大きく異るなど、バージョンアップデートで行われるホーム画面の変更や仕様の変更に従わなければならないという現状である。
一方で、メーカー各社は過熱するスマートフォン競争時代において「ソフトウェア面」での改善・改良によるアプローチを強めており、メーカーがソフトウェア面で醸し出す個性が(一部においては)否定されてしまった形となったように思われる。しかしながら、スマートフォンがライトユーザーに普及するにつれて、ホーム画面や操作性のあり方についても今一度見直されるタイミングでもあり、今回の統一ホーム画面はライトユーザーには使いやすいものになった。
スマートフォンを幅広い層に対して普及させるためには致し方ない流れであるが、これを機にメーカー各社がホーム画面をさらに洗練されたものにしてくれると期待せざるを得ない。
[KDDI]
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