米グーグルは15日(現地時間)、Android端末のリファレンスモデルであるNexusシリーズに2機種を新たに追加しました。噂通りの、「Nexus 6」、そして「Nexus 9」がやってきます。すでに日本語サイトも公開されており、年内にも発売される見通しです。
また、先に「Android L」として紹介されていた最新のAndroidOSが、「Android 5.0 Lollipop」として正式に発表を迎えました。こちらはNexus 6、9の発売に先立って、今後数週間のうちにNexus 4・5・7・10と各メーカーから発売されているスマートフォンの「Google Play edition」に対して配布されるとのこと。
スペック表
同じAndroid 5.0を搭載する両機種ですが、製造メーカーはそれぞれモトローラ(Nexus 6)とHTC(Nexus 9)となっており、CPUなどの構成も異なっています。両機種とも最新端末らしい性能ではありますが、とくにNexus 6のスペックには目を見張るものがあります。
機種名 | Nexus 6 | Nexus 9 |
搭載OS | Android 5.0 Lollipop(32bit) | Android 5.0 Lollipop(64bit) |
ディスプレイ | 5.96 インチ AMOLED 1,440 x 2,560ドット(WQHD) Gorilla Glass 3 |
8.9 インチ IPS液晶 2,048×1,536ドット(QXGA) Gorilla Glass 3 |
解像度 | 493ppi | 非公表・筆者計算では約288ppi |
CPU GPU |
Qualcomm Snapdragon 805 クアッドコア 2.7 GHz (APQ8084AB) Adreno 420 |
64 ビット NVIDIA Tegra K1 プロセッサ デュアルコア 2.3 GHz Kepler DX1 |
RAM | 3GB | 2GB |
内蔵ストレージ | 32 / 64 GB | 16 / 32 GB |
背面カメラ | f2.0 1300万画素 (4K動画撮影対応・光学手ぶれ補正付) |
f2.4 800万画素 |
前面カメラ | 200万画素(f値不明) | f2.4 160万画素 |
対応ネットワーク | 日本を含む国際版: GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz CDMA: 非対応 WCDMA: バンド: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 9 / 19 LTE: バンド: 1 / 3 / 5 / 7 / 8 / 9 / 19 / 20 / 28 / 41 CA DL: B3-B5、B3-B8 |
LTEモデル: クワッドバンド GSM、CDMA、ペンタバンド HSPA、LTE (詳しい対応バンドなどは不明) |
Wi-Fi | 802.11ac 2×2(MIMO) | 802.11ac 2×2 (MIMO) |
Bluetooth | 4.1 | 4.1 |
NFC | 対応 | 対応 |
バッテリー容量 | 3220 mAh 急速充電・ワイヤレス充電Qi対応 | 6700 mAh |
サイズ | 82.98 mm x 159.26 mm x 10.06 mm | 153.68 mm x 228.25 mm x 7.95 mm |
重さ | 184 g | 425 g(Wi-Fi モデル)、436 g(LTE モデル) |
展開色 | ダークブルー、クラウド ホワイト | インディゴ ブラック、ルナーホワイト、サンド |
Nexus 6は、現在市場で販売されているスマートフォンのなかでもトップクラスのスペックを誇る機種といってよいでしょう。QHDの6インチ大画面に2.7GHzの高速CPU、3GB RAM、4K撮影に対応した光学手ぶれ補正付きカメラ、Wi-Fiでは802.11ac規格の2ストリーム通信(最大ビットレート867Mbps)に対応など、まさに最新の名に恥じない豪華なスペック。それでいて防水・高速充電(15分充電で6時間使用可能)にも対応しており、まさに「全部入りスマートフォン」といえます。
またNexus 9は、NVIDIAの高速プロセッサ「Tegra K1」を搭載。「外側も中身も64ビットに対応した」初めてのAndroid端末といえ(ハードのみ対応はHTC Desire 510が先行)、そのパフォーマンスに注目が集まります。
Tegra K1の64ビット版はデュアルコアとはいえ、シングルスレッド当たりの性能が高いために処理能力は十分あると思われます。しかし、メモリなどその他の性能はNexus 6と比べると控えめな印象。とくにRAMが2GBだったのには少々驚きました。
64ビット化したことによる恩恵は、重たいグラフィックを扱うゲームなどで現われ出てくると思われますが、アプリが64ビットに対応してやっと効果を発揮するため、少しばかり待つ必要がありそうです。
これらの新2機種は、日本国内でもSIMフリーモデルがGoogle Play経由で販売される見通し。気になる発売時期は、日本語サイトでは共に「近日発売」となっていますが、冒頭でも述べたように、米国ではNexus 9は10月17日より予約・11月3日より発売、Nexus 6は10月予約・11月発売予定とすでに明らかになっています。日本でもその辺りか少しばかり後の発売になると考えればよいでしょう。
個人的には事前に予想が漏れまくっていたNexus 9よりもNexus 6のほうがインパクトがあり、なかなか魅力的なように思えます。決してNexus 9のスペックが劣っているわけではないのですが…。筆者の感想はさておき、キャリアに縛られずに最新のピュアAndroid、かつ最新スペックのスマートフォン・タブレットを使ってみたいという方には、Nexus 6、Nexus 9は両機種とも良い選択肢となりそうです。
[Nexus 6, Nexus 9, Official Google Blog via PC Watch] [Motorola]
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