さすが、「世界の亀山」を自称するだけのことはあります。
6日、シャープ株式会社は “業界初” となる「MEMS-IGZO」ディスプレイを搭載した7インチタブレットの開発に成功したことを正式に発表しました。
今回シャープが発表した「MEMS-IGZO」ディスプレイとは、米Qualcommの子会社であるPixtronixの誇る「MEMS」ディスプレイ技術と、シャープの誇る「IGZO」ディスプレイ技術を融合させるべく、両者の共同開発の下に新たに生み出された新技術です。
「MEMS-IGZO」ディスプレイの構造説明図
MEMS-IGZOディスプレイは、競合の一般ディスプレイに比べて「省電力性能」と「色再現性」において大きなアドバンテージを持つこと。また、外光下での視認性を高める「高輝度モード」や省電力表示に特化した「グレースケール / 白黒モード」など、コンテンツや周囲の状況に最も適した表示モードへの切り替えを可能にしていることも、強調されました。
さて、今回開発が発表された7インチタブレットの主な仕様は以下の通りです。
- 7インチ WXGA(1280×800)「MEMS-IGZO」ディスプレイ
- Qualcomm Snapdragon 800
- メイン / フロントカメラ (画素数は非公開)
- Android 4.4 KitKat
- LTE / 3G通信対応
- Wi-Fi (802.11 a / b / g / n / ac)通信対応
- 防水機能搭載
あくまで現時点での仕様なため、実際の製品とは異なる可能性が十二分に考えられますので、その点ご注意を。また、このデバイスは「2015年上半期」に、正式に発表されることになることも明らかにされました。
「IGZO」という極めて優れたディスプレイ技術を保有しながらも、世界的なシェアの獲得には苦戦し続けてきた感の強いシャープ。果たして、このMEMS-IGZO技術は世界に対してどれだけの訴求力を発揮できるのでしょうか。
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