ソフトバンクモバイル12日、は同社初となる「VoLTE」対応端末となる「AQUOS CRYSTAL X」の発売開始に合わせて、VoLTEによる音声通話サービスの提供を正式に開始することを発表しました。
「VoLTE」による音声通話サービス利用時のイメージ図
さらに、今回のサービス提供開始に合わせて、3G回線を利用した通話においてもよりクリアな音声通話を実現する技術「HD Voice(3G)」の提供も開始されることも正式に明らかにされました。
今回サービス提供が開始されるVoLTEによる音声通話サービスは「SoftBank 4G LTE」(FDD-LTE)のエリア内においてのみ利用することが可能であり、さらに双方がVoLTE対応端末である必要があります(対応エリア確認はこちらから)。なお、HD Voice(3G)も対応端末またはVoLTE対応端末間でのみ利用可能である点には注意が必要です。
ちなみに、このVoLTEおよびHD Voice(3G)に対応する端末の数と種類は、「AQUOS CRYSTAL X」の登場を皮切りに、順次拡大されていくことになるとしています。
従来の音声通話と「VoLTE」の、通話時における対応周波数帯域の比較
「スマ放題」利用中のユーザー | 「ホワイトプラン」利用中のユーザー | 左記以外 | |
音声通話料 (国内) |
追加料金発生せず (定額料に内含) |
・午前1時~午後9時 ⇒無料 ・午後9時~午前1時 ⇒20円 / 30秒/td> |
20円 / 30秒 |
残念ながら現時点では、ソフトバンクの象徴(!?)とも言えるiPhone 6およびiPhone 6 Plusは、VoLTEによる音声通話には対応していませんが、この辺りの事情については不明なところが多く、一説によるとキャリアによるVoTE対応可否がアップルの意図しない競争を産まぬように、アップル側がVoLTE対応をコントロールしているという見方も存在します。とはいえ、今後のiOSアップデートで対応するものとみられており、VoLTEの恩恵を受けられるソフトバンクユーザーは非常に多くなるものとみられます。
よりクリアで安定した音声通話品質の実現と、音声通話中にも高速なデータ通信を行うことを可能とすることが謳われるVoLTEですが、その他にも「呼び出し時間の短縮」という地味に嬉しい改善が施されています。一日も早く、キャリアを問わず全てのLTE通信対応端末でこのサービスが利用できる日が訪れて欲しいものです。
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