韓国SK Hynixは9日(現地時間)、スマートフォン向けとしては ”世界初” となる「8Gbit LPDDR4メモリ」の供給を開始することを正式に発表しました。
今回発表されたLPDDR4メモリは、従来の1.2V動作のLPDDR3メモリの限界である「3,200Mbps」を超えた広く高速な帯域幅を実現する一方で、1.1Vというより低い電圧での動作を可能にしています。
結果として、従来比2倍の高速なデータ通信を可能にしつつ、電力効率を「30%」も高めることに成功。また、これによりフルHD(1920×1080)ディスプレイを搭載した端末の、よりスムースな動作を可能にすることも強調されています。
なお、今回SK Hynixが明らかにしたところによると、この最新LPDDR4メモリは顧客メーカーが年内にも市場に投入する、4GB以上のRAMを搭載する ”プレミアム級スマートフォン” に採用されて登場する計画とのこと。
LPDDR3からLPDDR4へと、メモリにおける世代交代はついに本格化を迎えることになりそうです。メモリ帯域の高速化によるパフォーマンスの向上というものは、得てして体感しづらいものとされていますが、高解像度やコンテンツのリッチ化が進むモバイルデバイスにおいては、決して疎かにできない要素の1つと言えるのではないでしょうか。
果たして、そのパフォーマンスと省電力性能はいかほどのものとなるのか。続報に期待です。
[SK Hynix via エルミタージュ秋葉原]
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