Sony Mobileは10日(現地時間)、MWCに先立って「Xperia E4」を正式発表しました。
Xperia Eシリーズは同社のエントリーモデルとして展開されているシリーズですが、E4は5.0インチの大型IPSディスプレイを搭載するほか、Wi-Fi接続によって音楽再生を端末間で共有できる「PartyShare」アプリを新しく提供するなど、XPERIAとしてのエンタテイメント性能の高さも備えています。
その他にも、公表で2日持つとされるバッテリーライフなど、エントリーモデルながら使いやすさにも焦点が当てられたモデルとなっています。
基本的なスペックとしてはCPUにMediaTek製1.3GHzクアッドコアのものを採用し、1GBのRAM、8GBのROMを搭載。また、フロントカメラは前モデルとなる「Xperia E3」から大きく性能を向上させ、2MPでの撮影を可能にしています。
2015年の先陣を切って発表されたXPERIAですが、今までのZシリーズ、ひいては以下エントリーモデルまでとは少し違った印象を受けるようなデザインとなっています。丸みを帯びたシルエットは「カーブド・オムニバランスデザイン」とされ、「Xperia Z3」よりもさらに角の丸みを強調するものとなりました。いつ発表されるか各所で話題となっている次期フラグシップ「Xperia Z4(?)」でもこのデザインが継承されるのか注目です。
詳細なスペックは以下の通り。
Xperia E4 | |
搭載OS | 4.4.4 Kitkat |
ディスプレイ | 5.0インチIPSディスプレイ qHD(960×540) |
CPU | MediaTek 1.3GHz クアッドコア |
RAM | 1GB |
内蔵ストレージ | 8GB |
外部ストレージ | microSD対応 |
カメラ(背面/前面) | 5MP/2MP |
サイズ(H×W×T) | 137mm x 75mm x 10.5mm |
重さ | 144g |
バッテリー | 2,300mAh |
カラー | ブラック/ホワイト |
さて、ソニーモバイルについては営業不振と営業規模の縮小が取り沙汰されているところです。フラグシップ機の投入時期の変更や展開するモデル数の減少が予想され、さらに最近では「ソニーモバイルはMWC2015においてプレスカンファレンスを行わないのでは(関連記事)」とも噂されていますが、そんな中でまずエントリー(廉価)モデルとしてXperia E4が発表されました。
日本国内においてはキャリアを通じてハイエンド機が販売される、といった形式がほとんどであり、正直なところ読者の皆様においてもこのような低スペック機を実際に触れる機会は少ないと思います。しかし、最近では各社からMVNOの参入もあり、こういったエントリー~ミドルスペックの機器でも国内流通が見られるようになってきました。
そして、ソニーもまたSo-netと提携して今春からXPERIAを用いた新サービスの提供を予定しています。そこでは “高付加価値” のXPERIAが採用されるようですが、ユーザのニーズに合わせたスペックと、それに合わせた価格のXPERIAを販売できてもおもしろいと筆者は考えます。
一応世界規模でXPERIAを展開するソニーにとって、今はモデルの集中と選択、そして見直しを行うことが最も大切であり、加えて販売経路の拡大とサービスの拡充も望まれます。スマートフォン市場が拡大していく中で「もしかすると、もう次のフラグシップ機は発表されないかもしれない」と頭のどこかで考え続けなければならない日々は、あまりにもつまらないものです。
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