GSMArenaは19日(現地時間)、台湾MediaTekが今年の第4四半期中にも、「Cortex A72」ベースのフラッグシップ級SoCの投入を計画している可能性を指摘しています。
伝えられるところによると、この次世代SoCには「MT679X」というコードネームが与えられており、英ARMの次世代CPUアーキテクチャCortex A72とCortex A53による「big.LITTLE構造」を採用しているとのこと。また、製造プロセスは20nmあるいは16nm FinFETプロセスのどちらかとなる模様です。
残念ながら、今回の情報では具体的なCPUコア数や統合されるGPUなどに関する情報を得られませんでした。しかしながら、このMT679Xがフラッグシップ級のSoCであることを考慮に入れると、おそらくオクタコアSoCとして登場するのではないでしょうか。
また、GPUに関しても、既に米AMDとの間にモバイル向けGPU製造におけるパートナーシップが形成されていることを指摘する情報が伝えられています(過去記事)。もしかすると、MT679Xこそが、MediaTek初のAMD製GPUを備えたSoCとなるのかもしれません。
Cortex A72ベースのクアッドコアSoC「MT8173」
なお、MediaTekは今月上旬、新たなSoCブランド「Helio」シリーズを発表しており、現行最上位モデルとなる「MT6795」も「Helio X10」へと正式にリネームされました(過去記事)。おそらくは、このMT679Xも「Helio X」シリーズに属する製品として登場するものと思われます。
既にCortex A72ベースのミッドレンジ級SoCとなる「MT8173」を、今年中盤にも登場させることを予告するMediaTek(過去記事)。絶対王者として君臨し続けてきた米Qualcommの地盤を脅かす存在として、今年以降、ますますその存在感を強めることになりそうです。
[GSMArena]
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