ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社は2日(現地時間)、現在バルセロナで開催中のMWC 2015にて、10.1インチタブレットとして ”世界最薄・最軽量” を誇る新型フラッグシップ級タブレット「Xperia Z4 Tablet」を正式に発表しました。
昨年5月末に日本市場でも発売が開始された「Xperia Z2 Tablet」の後継モデルとなりますが、あらゆる面においてブラッシュアップが図られています。また、強力な処理能力や多彩な機能性を薄型軽量なボディに詰め込みながらも、そのバッテリーライフがとても優秀なものとなっていることが明らかにされました。
以下、Xperia Z4 Tabletの主なスペック。
OS | Android 5.0 Lollipop |
ディスプレイ | 10.1インチ WQXGA (2560×1600) TRILUMINOSディスプレイ |
SoC | Qualcomm 2GHz駆動 64-bit オクタコア Snapdragon 810 |
GPU | Adreno 430 |
RAM | 3GB |
内蔵メモリ | 32GB |
メインカメラ | 800万画素 Exmor RSセンサー |
フロントカメラ | 510万画素(換算25mm 広角レンズ搭載) |
バッテリー | 6,000mAh |
ネットワーク | 2G(GSM)/ 3G(HSPA) 通信(※4G LTEモデルのみ) 4G LTE Cat.6 対応(※同上) |
ワイヤレス | Bluetooth 4.1 Wi-Fi通信 |
オーディオ | DSEE HX 搭載 LDACコーデック 対応 ノイズキャンセリング機能 |
その他 | microSDカード (最大128GB) 防塵防水機能(IP65 / IP 68相当) aGPS キャップレスmicroUSBコネクター |
外形寸法 | 167(W) × 254(D) × 6.1(H) mm |
本体重量 | 389g(Wi-Fiモデル)/393g(4G LTEモデル) |
ディスプレイ
画質に定評のあった独自のIPSディスプレイ技術を、先代モデルからさらに強化。解像度をWQXGA(2560×1600)へと引き上げるだけでなく、輝度を最大で40%向上させました。また、色再現性はsRGB比で「130%」を達成し、静止画も動画もより鮮やかに表示することを可能に。
なお、独自の映像エンジン「X-Reality for Mobile」も引き続き実装されています。
オーディオ
また、ソニーのこだわりは画質のみならず、その音質にまで及びます。独自の音質向上技術である「DSEE HX」を新たに実装したことにより、手持ちのCD音源やMP3などの圧縮音源を ”ハイレゾ相当の高解像度音源” にアップスケーリングすることが可能になりました。
さらに、ソニーが先日正式に発表した最新のワイヤレスオーディオコーデック「LDAC」にも対応。これにより、従来の一般的なBluetooth接続の3倍の情報量伝送を可能にし、ワイヤレス接続でありながらも ”ハイレゾ相当” の音質を実現することに成功しているとのことです。
バッテリーライフ
様々な省電力性能を高める改善に加え、6,000mAhバッテリーが実装された恩恵もあり、最大17時間の連続ビデオ再生が可能に。また独自の省電力技術「ウルトラスタミナモード」へと切り替えることで、更なるバッテリーライフの伸長を可能としているとのこと。
その他
そのほか、ビジネス用途を視野に入れているユーザーの為に、専用のワイヤレスキーボードやカバーも用意。また、ゲーム向けの用途を期待しているユーザーには、PS4とワイヤレス接続することで、Z4 Tablet上でPS4用ゲームを遊べる「リモートプレイ」機能が提供されることも明らかに。
発売時期と価格
リモートプレイ時の様子
なお、Xperia Z4 TabletはWi-Fiモデル、4G LTEモデルともに、2015年6月に世界各国市場での発売開始が予告されています。しかし、残念ながら現時点では、いつ頃どの程度の価格で日本市場へも提供されることになるかは明らかにされていません。
総合的に完成度の高い端末に仕上げられている印象を覚える今回のタブレットですが、基本的な性能の高さに裏打ちされたパフォーマンスにはもちろん、ソニーならではの ”こだわりの機能性” の高さにも期待して良さそうであり、何とも楽しみな限りです。
※追記(14:06):GSMArenaが伝えるところによると、ヨーロッパ市場にてWi-Fiオンリーモデルは「559ユーロ」(約7万5千円)、4G LTEモデルが「659ユーロ」(約8万8千円)で販売開始される見込みとのことです。
[Sony[1]、[2] via エルミタージュ秋葉原 / GSMArena]
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