Fudzillaは13日(現地時間)、米Nvidiaが次世代「Tegra」シリーズの製造に、韓国サムスンの14nm FinFETプロセスを採用する可能性が、新たに指摘されたことを伝えています。
情報の出所であるKorea Timesが伝えるところによると、Nvidiaは新たにサムスンを半導体供給のパートナーに選定し、次世代GPUの製造における14nm FinFETプロセスの採用を決定したとのこと。なお、両者間で交わされたこの契約は小規模なものになることも指摘されました。
しかしながら、14nm FinFETプロセスはGPUやハイエンドCPUのような強力なパフォーマンスや高い駆動周波数を実現することが求められるようなチップへの最適化は図られておらず、あくまでも電力効率の高さとパフォーマンスの両立を図った ”モバイルSoC向け” の側面が強いプロセスです。
一方、ライバルとなる台湾TSMCの提供する16nm FinFETプロセスは、そういった ”パフォーマンス重視” のチップへの採用を想定して設計されたプロセス。それらを勘案するに、”Nvidiaが14nm FinFETプロセスを用いて製造するのは次世代GPU群ではなく、モバイル向けSoCとなる次世代「Tegra」シリーズなのではないか” という疑念が湧きます。
なおこれまで、Nvidiaが自社製品に14nm FinFETプロセスの採用を計画していることを指摘する情報はほとんど伝えられてきませんでした。しかし仮にこの情報が事実だとするならば、半導体メーカーとしてのサムスンの地位はますます向上することになりそうです。
[Fudzilla]
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