仏DxO Labsは18日(現地時間)、iPhoneを高性能コンパクトデジタルカメラに変身させることが可能な専用アクセサリー「DxO One」を発表しました。
DxO Labsは、世界中のデジタルカメラやスマートフォンに搭載されるイメージセンサーやレンズの性能を図るベンチマークサイト「DxOMark」を運営している企業。今回発表されたDxO Oneは、iPhoneのLightningコネクタに装着することでカメラ性能をアップすることが可能なアタッチメントとなります。
2,020万画素の「1.0インチ 裏面照射型センサー」を内蔵。焦点距離32mmの広角レンズは、F値1.8という明るさを実現しているほか、最短撮影距離は20cmと、かなり ”寄れる” レンズに仕上げられています。
上限シャッタースピードは1/8000秒となり、最大で15秒間までの露光撮影にも対応。設定可能なISO感度は100~5万1,200となるほか、撮影形式には「RAW」と「JPEG」が用意されているとのことです。なお、動画に関しては、30fpsの「フルHD(1920×1080)」あるいは120fpsの「HD(1280×720)」解像度での撮影が可能。
デジタル「3倍」ズームと「電子式手ぶれ補正機構」を内蔵
さらに、DxO Oneの大きな特徴として、「SuperRaw」撮影モードの実装が挙げられます。これは、”4枚の連続して撮影されたRAW形式の画像を合成する” ことでノイズの大幅な低減を実現する機能となり、特に低照度環境下での撮影において力が発揮されることが謳われています。
Lightningコネクタを介して、iOSデバイスに「直挿し」して利用する
またハードウェアも然ることながら、一方でThe Vergeはソフトウェアの完成度の高さも評価。特に専用カメラアプリにおいては、マニュアル操作で多彩な設定を細かく変更可能なほか、操作性の高さについても優れているとのこと。そのほか、Lightningコネクタを介しての直接接続のため、あらゆる処理が高速に実行されるとしています。
全体的に ”隙” がないように思われるDxO Oneですが、唯一のネックとも言えるのがその販売価格の高さでしょうか。「599ドル(約7万4千円)」という金額は、世に溢れる「高級コンパクトデジタルカメラ」を購入するにも十分であり、両者を天秤にかけた際にDxO One側に傾く人の数はそう多くはないようにも思われます。
とはいえ、「67.5(W) × 48.85(D) × 26.25(H) mm」かつ「108g」という圧倒的なコンパクトさは、iPhoneを日常的に愛用するユーザーにとっては魅力的なものと言えるかもしれません。
高度で柔軟なマニュアル操作を実現する専用カメラアプリを実装
以下は、DxO Oneと連携可能な端末の一覧。(※「iOS 8.0」以降のOS搭載が必須)
- iPhone 6 Plus
- iPhone 6
- iPhone 5s
- iPhone 5c
- iPhone 5
- iPad Air 2
- iPad Air
- iPad mini 3
- iPad mini 2
- iPad (第4世代モデル)
なおDxO Oneは、既に米国市場限定で購入予約の受付が開始されており、9月中にも正式に出荷が開始されることが予告されています。またサンプル画像も公開されておりますので、興味のある方はこちらの「公式Webサイト」をご参照下さい。
[The Verge / Phone Arena]
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