DigiTimesは7日(現地時間)、台湾HTCの2015年11月の収益が過去6ヶ月で最高を記録したことを伝えています。
業界筋によると、同社が11月中に計上した収益は過去6ヶ月間で最高の102億9000万台湾ドル(約383億円)となり、前月比で14.96%増になったとのことです。
ただし前年同期比では39.25%の下落となるほか、2015年1月から11月までの11ヶ月間における累計収益も、前年同期比33.32%減となる1151億7000万台湾ドル(約4290億ドル)を記録しており、長く続く不振からはまだ抜け出すには至っていません。
業界筋は、HTCが復調の兆しを見せた要因として、同社が10月下旬に発表した高性能ミッドレンジモデル「HTC One A9」(過去記事)が好調な売れ行きを見せていることを指摘。さらにこの傾向は、年末に控えるクリスマス商戦およびHTC One A9の販路拡大の影響を受けて、今月も継続されるとの見通しも明らかにしています。
なお、「iPhone 6s」とのデザインの類似性が指摘されていたHTC One A9ですが、先日には同社幹部がそのデザインの独自性を強調し、むしろiPhoneがHTCのデザインを模倣したことを強く主張する一幕も見られました(過去記事)。
好調な売れ行きを記録する「HTC One A9」
HTC One A9の存在のみが11月度の好調な成績を築き上げた訳ではありませんが、同端末に続く魅力的な端末がHTCから数多く市場に投入されることがあれば、いずれは近年の “暗黒期” から抜け出すことができるかもしれません。
ひとまず、2016年内の発売が噂されている同社の次世代フラッグシップモデル「HTC O2」(過去記事[1]、[2])の登場に期待したいところです。
[DigiTimes via Phone Arena]
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