The Informationは23日(現地時間)、米アップルが、完全独自設計となる自社保有サーバーの構築に着手し始めた模様と報じています。
現在、アップルがFBIとの間で特定端末の強制ロック解除を巡り熾烈な争いを繰り広げていることは、既に周知されていることと思います(過去記事)。
The Informationが消息筋を通じて得た情報によると、その流れを受けて、同社は政府や特定機関などによるあらゆる不当または不正なデータへのアクセスなどを防ぐための措置として、一から開発する独自サーバーの設計を開始したとのことです。
アップルは完成に至るまでの段階で第3者機関による不正な情報収集を目的にしたチップや部品が混入することを防止するために、サーバー用マザーボードを撮影し、搭載されているすべてのチップにその役割などの注釈を記入したものを用意していることも明らかにされました。
そのほか、現在同社はiCloudサービスを提供するにあたり、米Amazonの提供するクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services(AWS)」などの他社が提供するプラットフォームを利用していますが、そのパフォーマンスが同社の望む水準に達していないことも、独自サーバーの設計を決定した理由の1つであるとのことです。
なお先月には、同社がiCloudの暗号化機能の大幅な強化を計画している可能性も指摘されています(過去記事)。元々セキュリティ性能の優秀さを謳い続けてきたアップルと同社製品でしたが、近い将来にもその堅牢さがさらに強化されることとなりそうです。
[The Information via Neowin]
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