中国レノボは9日(現地時間)、世界初の「Project Tango」搭載端末として「Phab2 Pro」を発表しました。
Phab2 Proの最大の特徴である高度なAR(オーグメンテッド・リアリティ)体験を実現させるべく、背面部には4K(3840×2160)ビデオ撮影可能な1600万画素メインカメラのほか、魚眼カメラや深度センサー、およびモーショントラッキングセンサーを搭載。
それら複数のセンサーを組み合わせて取得した空間情報を独自のソフトウェアでリアルタイムに処理することにより、現実世界に高い精度でリンクしたAR表現を実現させています。
また、レノボは今回、Phab2 Proの主な用途として、教育現場において実寸大の生物を教室内に “出現” させることで、より学習効果を深めたり、家具などを購入する前に実際の部屋にその家具を疑似的に配置し、購入前のシミュレーションを行ったり、あるいは、博物館などにおいて、AR機能を利用した情報提供とガイドのサポートへの応用などを挙げました。
以下は、Phab2 Proの主なスペック。
OS | Android 6.0 Marshmallow |
ディスプレイ | 6.4インチ WQHD(2560×1440)IPS液晶ディスプレイ |
SoC | Qualcomm 64-bit オクタコア Snapdragon 652 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
メインカメラ | 約1,600万画素 |
フロントカメラ | 約800万画素 |
バッテリー | 4,050mAh |
その他 |
microSDカードスロット 深度センサー モーショントラッキングセンサー 指紋認証センサー |
SoCに「Snapdragon 820」ではなく「Snapdragon 652」が採用されているものの、それ以外の要素については他の最新フラッグシップモデルと遜色はないように見受けられます。さらに、再生および撮影時の音声品質を高めるべく、「Dolby Audio Capture 5.1」と「Dolby Atmos」の両規格をサポートしているとのことです。
また、Phab2 Proとともに、Project Tangoに対応したアプリを提供する独自のアプリストアも利用可能となり、まずはおよそ25個、年末までには100個ものアプリのリリースが予定されている模様。
なお、2016年8月より世界中のオンラインストア上において発売され、その後9月中には店頭販売も開始される予定ですが、米国における販売価格は499ドル(約5万3000円)とされています。
[9to5Google / GSMArena]
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