Bloombergは13日(現地時間)、大手半導体企業の米クアルコムが、米国の同業大手であるブロードコムから提案された買収計画(過去記事)について、正式に拒絶の意思を示したことを報じています。

クアルコムが発表した公式声明によると、提示された1050億ドル(約11兆8000億円)という買収額は、「モバイル技術の分野においてリーダーシップを発揮する同社の立場や、同社が秘める将来的な成長の可能性などを、あまりに過小評価しているとしか考えられない」とのこと。

さらに、仮に買収により両社が統合されるような事態になれば、規制当局からの厳しい監査と疑いの眼差しは避け得ず、そもそも買収自体が成立しない可能性も指摘しています。

また、声明の中では、同社CEOのスティーブ・モレンコフ氏を中心とした経営陣によって今後もたらされる利益の方が、ブロードコムによる買収提案を受け入れることの恩恵よりも必ず大きくなることを、株主たちに強調しました。

一方で、買収案を拒絶されたブロードコムは現在、クアルコムに対して “代理戦争” を仕掛ける構えを見せている模様です。

他の株主からより多くの委任状を集めることで、株主総会においてより強い支配権を獲得し、自分たちの要求を押し通せる状況を作り出す戦略に舵を切った可能性があることを、Bloombergは報じています。

蓋を開けてみれば、大方の予想通りの展開となりましたが、あくまでも今回の一見は “幕開け” に過ぎず、まだしばらくは、両社の動向から目を離すことができなそうです。

[Bloomberg via Phone Arena]